ドラマ【24 -TWENTY FOUR- シーズン7】感想(ネタバレ):息つく間もない24時間!テロと人間ドラマが交錯する緊迫のリアルタイムサスペンス

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●こんなお話

 CTU時代の拷問とかの捜査が問題視されてたジャック・バウアーのもとにFBIから捜査協力求められてFBI行ってみたら、かつての部下のトニー・アルメイダがテロに関わってるってんで、7度目のてんやわんやの話。

●感想

 本作では、次々と発生するテロ事件に翻弄されながらも、それを食い止めようと奔走する主人公たちの捜査パートと、もうひとつの軸として、大統領一家が抱える過去の悲劇や家族関係の葛藤が丁寧に描かれています。

 24時間というリアルタイム形式で描かれる構成はシリーズの面白さのハラハラドキドキの1つの事件を解決したかと思えば、すぐに次の危機が襲いかかる展開に息をつく間もなく、最後まで緊張感を持って観ることができました。まさに「テロてんこもり」とも言える内容で、スピーディかつ刺激的な展開が印象的でした。

 また、シリーズではおなじみの「捜査機関の内通者」や「ゆるすぎるセキュリティ」、建前と本音が交差する人間関係、裏切りや駆け引きなども健在で、物語に深みを与えています。国家のためにあらゆる手段をいとわないジャックと、法の秩序を守ろうとするFBIとの対立構造も非常に見応えがありました。

 航空機テロ、バイオテロ、ホワイトハウス襲撃と、危機のバリエーションも豊富で飽きさせません。また、主人公が娘を人質に取られ、選択を迫られる展開では、「愛する者を人質に取られると誰でも従ってしまうのかもしれない」と思わされる、人間の弱さと悲哀が浮き彫りになっていました。

 物語終盤では、比較的長めのエピローグが用意され、怒涛の展開の後に静かな余韻で幕を閉じる構成となっていました。ただし、ジャックのその後や黒幕の処遇について明確な描写がなかった点は、少々物足りなさを感じさせる結末でした。

 とはいえ、大統領一家のストーリーは感動的にまとまりを見せ、ドラマ全体としては見応え十分の内容でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/12/02 NETFLIX

製作総指揮ジョエル・サーノウ
ロバート・コクラン
出演キーファー・サザーランド

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