●こんなお話
連続殺人事件の時効が成立した途端に自ら犯人を名乗る男が出てきて、一躍時の人となり真相に迫る話。
●感想
阪神大震災のニュース映像に始まり、連続殺人事件の犯人の目星がつかないまま時効成立した現在。主人公の刑事がチンピラを追いかけてるときにテレビで連続殺人の犯人が名乗り出て著書を発売するニュースが流れて、世間の話題をさらっていく自称犯人。それに戸惑う被害者遺族たち。近親者の目の前で殺人を犯したため、その近親者に狙われる自称犯人。法律のため自称犯人を守る刑事。
刑事がなぜ執拗なまでに犯人を守るのかがわからないまま話が進み、その理由がニュース番組の生放送で明らかになって…。
劇場型の事件になぜどうして? と興味の持続が続くものでそういった楽しみで見られる設定が面白くその設定の勝利の映画だと思いました。メジャー映画らしいダイナミックな映像や迫力もあってよかったです。
ただしだいに真相に近づいていくとやはり途端につじつまや整合性で立ち止まったり、日本映画特有の大げさなお芝居などが目についてしまってトーンダウンしてしまいました。真相がわかると序盤で刑事と被害者遺族のお医者さんの2人きりの会話とか回想での妹の彼氏さんの自殺とかミスリードというより後出しじゃんけんに思えてしまう部分もありました。あとは100万回ある「いまなんて言った!」とさっきのセリフをもう一度確認する手法とかも2017年の映画でいまだにやっているのかとガックリきてしまいました。そもそも22年経っての藤原竜也さんってことは事件のとき何歳だったんだろう? と年齢設定とかも気になっちゃう映画でした。
とはいえ、時効成立した途端、犯人が名乗り出るという面白さは新鮮でよかった映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/06/18 シネマサンシャイン平和島
監督 | 入江悠 |
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脚本 | 平田研也 |
入江悠 |
出演 | 藤原竜也 |
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伊藤英明 | |
夏帆 | |
野村周平 | |
石橋杏奈 | |
竜星涼 | |
早乙女太一 | |
平田満 | |
岩松了 | |
岩城滉一 | |
仲村トオル |
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