映画【20世紀少年 <第1章> 終わりの始まり】感想(ネタバレ)

20th-Century-Boys-Beginning-of-the-end
スポンサーリンク

●こんなお話

 子どものときに書いた小説みたいなのが事実通りになって悪の組織が世界征服するのでそれを阻止しようとする人たちの話。

●感想

 コンビニ店員の主人公のお得意さんが家族全員失踪したことや小学校の同窓会で仲良しグループと当時を思い出しつつ小学校時代の仲間が現在亡くなったりしたことをきっかけに自分たちが昔作っていた物語そのものが実際に事件となっていることに気付いて、それを操っている宗教団体を止めようと頑張るという。

 豪華なキャストにスケールの大きな話が展開するのかと思いきや、あまりこの第1章では物語は展開することなく終わっていきます。基本、主人公は小学校自体の記憶が1ミリも覚えていないせいで、なかなか話が進んで行かない構成がだいぶ鈍重な展開となっていました。映画の中で主人公が「〇〇?」と聞き返すくだりが連発されます。

 謎の感染症が世界中で徐々に広まっていく。最初はアメリカで次はロンドンというのとかも主人公が子ども時代に近所の喫茶店や飲み屋みたいなところからとったのが事件が起きてから思い出したり。

 謎が広がっていく感じが開始1時間以上ずっとで、1時間経って空港が爆破されるということを思い出して主人公のメンバーが働いている成田空港に行ったら実は羽田空港だったといううっかりミスをして羽田空港大爆発。しょんぼりして帰ってくると実家のコンビニにゾンビみたいな男たちが主人公の姪っ子を拉致しようとしてくる。そして失敗すると1人が仲間から燃やされてコンビニが火事になるという。時間経過して主人公はテロリストとして指名手配されていることになっていて、宗教団体の政党が与党になっていてマスコミとかも支配されているらしい。

 主人公はコンビニの焼け跡から昔自分で書いた「よげんのしょ」なる物語を見つけて、それを読み解いていて次の事件を阻止しようとしていて、昔の仲間を呼び戻している。バンコクで裏の仕事をしている仲間とかにも簡単に連絡が取れて彼も仲間になる。ホームレスとして生活している主人公のもとに仲間が集まってきて、姪っ子も危険だからという事で母親に預けて遠くに生かせるけど「戻ってきちゃった」と小さい姪っ子1人でのちに主人公のもとに戻ってきちゃいます。送り出した意味なし。

 主人公は地下に隠れている間、何をしていたのかと思うと。ひたすら自分が昔に書いた「よげんのしょ」とにらめっこしていたらしく。国会議事堂の絵を見て「これが何なのか思い出せない」と悩んでいたらしい。「思い出した!」と言った瞬間、国会議事堂爆破されるという。ダメダメ名探偵っぷり。一体今まで何していたんだろう? という行動です。そして仮に思い出していたとしてどうやって阻止するのだろう? という主人公たちでした。

 2000年の大みそかに人類滅亡計画が発動されると新宿で購入した銃器を持って巨大ロボットが毒ガスを巻きながら歩き回ってるので破壊しようとするクライマックス。

 ここも誰が何をする計画なのかが観客には一切明かされないまま、主人公たちが動いていくのであまり盛り上がらなかったです。主人公はロボットに乗り込んで時限爆弾をセットしたい。常盤貴子さんとドイツ帰りの宇梶剛士さんは政党本部に乗り込んで「ダメだ、開いていない」と言って終わり。豊川悦司さんと佐々木蔵之介さんは「遠隔操作しているはずだ」という推測のもと「このビルだ」と根拠がわからないままビルの屋上に行くと、遠隔操作している覆面男がいるというミラクル。香川照之さんとかは一体何をしている役なのとかよくわかりませんでした。そして自分たちがセットした時限爆弾が爆発してしまう。その描写はまるで核爆発のようなビルが衝撃波で木っ端みじんになるものでものすごい破壊力で主人公と仲間たちが無事なのか心配の破壊力でした。

 ちょっと謎の風呂敷が広まっていく面白さはありますが、主人公たちは独り言で状況説明をしたりしてしかも展開も面白さはあまり感じられず正直かったるい140分でした。

鑑賞日:2010/07/08 DVD 2022/03/07 WOWOW

監督堤幸彦 
脚本福田靖 
長崎尚志 
浦沢直樹 
渡部雄介 
原作浦沢直樹 
出演唐沢寿明 
豊川悦司 
常盤貴子 
香川照之 
石塚英彦 
宇梶剛士 
宮迫博之 
生瀬勝久 
小日向文世 
佐々木蔵之介 
石橋蓮司 
中村嘉葎雄 
黒木瞳 
藤井隆 
山田花子 
ARATA 
片瀬那奈 
池脇千鶴 
鈴木崇大
三浦敏和
中田敦彦
藤森慎吾
藤井フミヤ 
及川光博 
竹中直人 
森山未來 
津田寛治 
徳井優 
石橋保 
布川敏和 
入江雅人 
竹内都子 
洞口依子 
遠藤憲一 
光石研 
佐野史郎 
ベンガル 
石井トミコ 
竜雷太 
吉行和子 
研ナオコ 
タイトルとURLをコピーしました