映画【ずっと独身でいるつもり?】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　配信番組をやっているライターが結婚に悩んだり、その番組の視聴者であるライターの著作のファンである女性や人気インスタやってるママとかパパ活している女性たちの話。

●感想

　　「ずっと独身でいるつもり?」という配信番組を放送するという始まりで、バラエティ番組みたいな作りの番組で主人公の過去にヒット作を出しているライターがゲストの女性の話を聞いてアドバイスするコメンテーターみたいな仕事をしている。そこで女性の悩みを聞きながら自分自身の状況を憂いていく。番組を見ている女性たちも同時進行で描かれていきます。

　ライターのファンだけど今出演しているライターのことは嫌いでSNSで誹謗中傷している女性やインスタで人気がある主婦、パパ活をしているけど生活に困っている女性など。

　こういう状況環境に共感できる作りになっているかもしれないですが、SNSで誹謗中傷する人に幸せって来るものだろうか?　育児に疲れている女性は家事育児で自由がなくなり仕事がしたい動機が芽生えますが、インスタで人気がありますがそれが疲れて空虚なものとしてやっていて、人気になるまでの工程は楽しくなかったのだろうか?　最初から苦痛のSNSだったのだろうかと感じてしまいました。唯一、パパ活の女性だけは肉体を売る直前で飛び出してタクシー運転手になっていて運転免許取れたんだと才能の発見が急展開でした。

　ライターの婚約者となる年下男性は男尊女卑っぷりがぽろぽろ出てくる。元ファンは同窓会へ行ったら出会った元カレと出会って食事をしてそこで昔から酷い男だったと思い出す。人気インスタグラマーは旦那さんが全く育児をしてくれない。パパ活相手は肉体関係を持つか関係を断つか迫る。などなかなかの酷さの男性たちのオンパレードでした。

　結婚とは家族とはと悩む人たちには背中を押してもらえる映画なのだろうかとエモーションは動かされなかったですが、映像は綺麗だし美術や衣装を見るのは楽しかったです。

　ライターって10年前にヒット作を1つ出せば10年間は何もない広いマンションの部屋で暮らせるんだと学べる映画でした。

☆☆

鑑賞日:2022/02/14 Amazonプライム・ビデオ