映画【Z~ゼット~果てなき希望】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 失恋した女子高生の主人公が友だちに海で愚痴ってたら、酔っぱらいが釣り人を襲ってると思いきや。ゾンビだってんで、病院に避難して立てこもる話。

●感想

 序盤の街がゾンビだらけの終末感いっぱいの絶望感はよかったです。家族とも音信不通の中、眼帯に薙刀を持った女子高生っていう設定も漫画っぽくてカッコよかったです。
 主人公が臨月のお姉ちゃんと一緒に病院へと行って、そこで立てこもる人々と過ごすことになる。一緒に行動していた親友は途中ではぐれてしまって、そちらと2つの場所で話は進行していきます。

 ここから本題が始まっていきますが、肝心の病院の描写が退屈に思えました。それは役者さんたちのお芝居の熱がすごくて舞台のお芝居のようなハイテンションで、しかも特に主人公は泣いているか怒っているかが多いのでグッタリしてしまいました。
 立てこもる人々も融通の利かない役所の人、その奥さんは旦那さんに嫌気がさして他の男性と寝ようとする。関西弁のチンピラ、中学生2人組。
 はぐれた親友は暗闇の中で男子高校生と一緒に脱出を図ろうとする。

 ちょっとこの内容で110分は長く感じてしまいました。病院の中で感染した男性がゾンビ化して奥にいるのに誰も気づかないで歩き回る長回しなんかは緊張感いっぱいで見ることができました。

 POVの演出も見にくいし物語として入り込めない要因の1つだと思いました。笑えたのは中学生たちが裸のゾンビに欲情してしまうシークエンスは面白かったです。中坊の性欲の強さ。死と隣り合わせの緊張感の中での性欲。
 首を切っても死なないゾンビという設定もそんなに活かされなかったのが残念でした。それに主観のカメラ映像のPOVが物語の半分近く描かれますが、ただただ見にくいだけにしか思えなかったです。

☆☆

鑑賞日: 2014/08/02 試写会

監督鶴田法男 
脚本酒巻浩史 
鶴田法男 
原作相原コージ
出演川本まゆ 
木嶋のりこ 
田中美晴 
佐藤永典 
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