映画【夢売るふたり】感想(ネタバレ)

yumeuru
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●こんなお話

 夫婦が焼き鳥屋を営んでるけど火事で焼けてしまい、結婚詐欺をしてお金を稼いでいくという話。

●感想

 役者さんのお芝居が素晴らしく、阿部サダヲさんの弱弱しくてダメな男。その旦那さんを後ろで糸ひく奥さんの松たか子さんの怖いこと。

 何故、奥さんは結婚詐欺をけしかけることをするのか。もちろん最初はお金のため。ところが見て行くうちにお金が全てではないということがわかっていきます。
 旦那さんのため夢のために詐欺をさせ、そのために他の女性と関係を持つ旦那さんに嫉妬してしまう。それでも詐欺をやらせないといけない。
 そんな自分の気持ち。沸々と湧き上がっていく奥さん。奥さんの目的は他の女性たちを不幸にさせることではない、それはお金を返していることからわかります。包丁を持ってた奥さんを子どもが救うシーンなんかもそうだと思います。
 焼けたお店の前に潰れたビール缶と立っているビール缶。あれは夫婦を現していて、立っているのが奥さん、潰れてるのか旦那さんかと思いましたが。最後まで見ると逆なのかなとも思います。

 映画の最後、奥さんはドブネズミを見つめ、旦那さんは空飛ぶカモメを見つめる。このネズミとカモメはそれぞれ自分の鏡で自分自身ということなのかなと。
 最後にカモメを夫婦で一緒に見るという事は、まだこのふたりには希望が残っている。けど、ラストカットで奥さんが見るのはカメラ。つまり観客。これはどういう意味なんだろうか。いろいろ考えてしまう映画でした。

 旦那さんに騙される女性たちのエピソードそれぞれも突き刺さる台詞がいっぱいあってよかったです。
 けど、ちょっと135分はダレる部分もあったり、西川監督の前作、前々作ほどのパワーはあまり感じられず残念でした。
 冒頭の火事なんて、あんな簡単に全焼するほどの火事なのかって思ってしまって物語の始まりの設定自体がのりきれなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2013/04/10 Blu-ray

監督西川美和 
脚本西川美和 
出演松たか子 
阿部サダヲ 
田中麗奈 
鈴木砂羽 
安藤玉恵 
江原由夏 
木村多江 
やべきょうすけ 
大堀こういち 
倉科カナ 
伊勢谷友介 
古舘寛治 
小林勝也 
香川照之 
笑福亭鶴瓶 

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