●こんなお話
仕事も恋愛もうまくいかない30代女性が妻子のいる元恋人と復縁しようとする話。
●感想
住んでいるマンションもオシャレで、ノートパソコンを颯爽と操作して乗ってる車もかわいらしい。都会で成功して優雅に暮らしているように見えますが、主人公の表情を見るとどうやらそうでもないらしい。
そんな主人公が田舎に帰ると、学生時代ゲイでオタクな噂があった男とバーで再会します。この男が結構、ポイントでこの同級生と元カレの前での態度を見ていると男のボクでも共感できる主人公でした。
何とか幸せな家庭を築いた元カレを奪おうとしますが、そんなもん時間というのは人類に平等にあるもので主人公も周りも当然、当時と違う環境状況なのに主人公だけは当時のまま。しかも周りはみんな気づいているのに主人公だけが気づいてないのか気づいてるけどどうしようもないのか。ここら辺は、最後にある告白をすることで何となくわかります。とはいっても、主人公は完全に哀れでどうかしているようにしか見えないのがこの映画の辛さです。
本気でそう思ってるなら、病的だし。わかってやっているなら哀れだし。ここらはシャーリーズ・セロンの演技がそう見えるようにやっているみたいなのが凄いです。車が壊れるとすぐに乗り換えたりして、男もそうして乗り換えてきたんだろうなとわかる演出は面白いです。
そしてクライマックスは赤ちゃん命名パーティー。こんなパーティーがあるんだとアメリカ文化を知ることができました。ここで彼女は、昔自分にあった出来事を告白します。ただ自分が不幸ならみんな不幸になれ。って考えは首をかしげます。とはいえ、そういう主人公なのだから仕方ない。そして彼女は自分の環境を受け入れて、壊れた車で帰っていく。
まあ、主人公見てるとイライラしますが。そういう女性もいるんだと、自分の立場に苦しんでいる人。ただ、周りはかなり迷惑をこうむることになる。と思った映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2012/07/24 Blu-ray
監督 | ジェイソン・ライトマン |
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脚本 | ディアブロ・コーディ |
出演 | シャーリーズ・セロン |
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パトリック・ウィルソン | |
パットン・オズワルト | |
J・K・シモンズ |