映画【イエスタデイ(2019)】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ビートルズがいない世界で幼馴染とつかず離れずの生き方に一大決心する話。

●感想

 正直、ビートルズの曲もこの映画で聞いて「オブラディ・オブラダってビートルズなんだ」ってくらいのビートルズ弱者で劇中のエド・シーランも本物らしいですが、「【ブリジット・ジョーンズ】に出てた人だ」くらいの音楽に関して疎い自分が見ても、なんやかんやビートルズの名曲が全編に流れて幸福な気持ちになれるさすがの名曲の数々でした。

 もしもビートルズのことを誰も知らなかったら? というifもしもなSFな設定の面白さで引っ張る作品ではありますが、そういった設定よりも普通に主人公とヒロインの幼馴染がくっつきそうでくっつかないラブロマンスとして楽しく見ることができました。ヒロインがめちゃ可愛いのと彼女が主人公の背中を押して売れていく姿を見守る。けれども…。という流れは王道だけどもやっぱり2人を応援してしまうラブロマンス映画でした。それにイギリスの田舎とかの風景を愛でる楽しみもあって、「イギリスの田舎ってこういう生活できるんだ」という羨ましい気持ちにもさせてくれました。

 他人の曲で売れちゃう後ろめたさに悩む生真面目な主人公にマネージャーのヒロインや男友達やエド・シーランのマネージャーのオラオラマネージャーとかキャラクター全員魅力があって好感がもてるのもよかったです。ただこの手の映画で、主人公に恋人が出来て距離が離れるという展開になって、結局元に戻るのかどうなのかというのも、その相手が可哀そうでただの良いヤツとして描かるのがこの映画でも「譲るよ」的な展開になっていくのがいかがなものかと思ってしまいました。しかも、その相手にも恋人的な人が出来たと目配せ的に映るのもなんだかなぁという気持ちになりました。

 SFとしての設定もどういう基準なのかわからず、ビートルズだけ消えたのかと思ったら、いろんなものが消えていたり。知っている人がいたり、そういうのを考えてしまう間に物語が展開してしまうノイズになっていたと思います。

 ダニー・ボイル監督らしいクセのある映像や編集は抑え気味で、リチャード・カーティス脚本色が強く出ていて、メジャーのラブコメ映画として楽しかったです。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/11/01 109シネマズ川崎

監督ダニー・ボイル 
脚本リチャード・カーティス
出演ヒメーシュ・パテル 
リリー・ジェームズ 
ケイト・マッキノン 
エド・シーラン
ジョエル・フライ 
ジェームズ・コーデン

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