映画【野性の証明】感想(ネタバレ)

Yasei no shômei
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●こんなお話

 少女を守るために戦う男の話。

●感想

 豪華キャストで脇役までスターが配役されていて画面を見てるだけで楽しい気持ちになります。アクションスターである高倉健さん、可愛い薬師丸ひろ子さん、悪役っぷりが怖い三國連太郎さん、雰囲気と声がカッコいい成田三樹夫さん、熱い刑事の夏八木勲さん、ヤクザ役の梅宮辰夫さん、悪い自衛官の丹波哲郎さん、レンジャー隊員だけどヤクザにしか見えない松方弘樹さん、若い舘ひろしさん。全員カッコいいです。
 高倉健さんのレンジャー部隊の猛訓練から始まりますが、この訓練。むちゃくちゃ厳しくて、食料がないので現地調達するサバイバル訓練がオープニングクレジットの間流れますが。何と仲間の自衛隊員は自分の腕を食べてる描写があって凄いことなってます。そんな状況どんな状況なんだと、恐ろしい訓練。

 物語の発端となる集落の大量殺人の描写も首がブリーン! 飛んだり腕がもげたりと残酷描写容赦ないです。【八つ墓村】みたいな事件。
 その生き残りである少女の薬師丸ひろ子さんが記憶喪失になり高倉健さんが育ての親となり、三國連太郎さんの王国との戦いが始まります。
 展開の流れはよくわからないところがあって、薬師丸ひろ子さんは記憶喪失だけど予知能力が発症するという。けれどこの予知能力が物語にうまいこと絡まってないというか、後半全く出てこないし。前半、一族の圧力に屈しない記者たちとか熱かったのに、その後登場しなかったり。
 前半は三國さんの一族との戦いですが、中盤から女性記者の死あたりから、高倉健さんと薬師丸ひろ子さんと夏八木勲さんの逃避行で前半の人物たちが消えてしまうのが残念でした。

 とはいえ、戦車が何台も出てきて凄い迫力の戦闘シーンでした。ただ戦車の大砲の音がショボかったりもしますが、追いかけてくるレンジャー部隊に逃げながら殺していく高倉健さん。物凄い血の色が凄かったです。
 成田三樹夫さんの頭がかち割られる映像や舘ひろしさんが背中にナタが突き刺さったり凄かったです。
 高倉健さんと女性記者の出会いが暴走族に襲われてのきっかけですが、何で暴走族に追いかけられるのか謎でした。わざとなの?

 展開が無茶苦茶ですが、夏八木勲さんの「死ぬなよ」や薬師丸ひろ子さんの「お父さーん!」や主題歌の【戦士の休息】が泣きそうになるくらい名曲だったり熱い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/05/14 DVD

監督佐藤純彌 
脚本高田宏治 
原作森村誠一 
製作角川春樹 
出演高倉健 
中野良子 
薬師丸ひろ子 
夏八木勲 
三國連太郎 
ハナ肇 
松方弘樹 
丹波哲郎 
成田三樹夫 

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