●こんなお話
ヤクザヴァンパイアとヴァンパイアハンターの戦いの話。
●感想
三池監督色全開でついていけないとあっという間に置いていかれること間違いない作品でした。
個人的には最高の映画で、映画館でおなか抱えて笑える内容でした。
ヤクザヴァンパイアになって、ヤクザの血は美味しくなくてカタギの血は美味しいとかの設定があって、主人公がヴァンパイアになってカタギを襲うとカタギがヤクザ化していく描写の面白さ。特に父親を殺された男の子がヤクザヴァンパイアになったときに髪の毛をむいたらいきなりパンチパーマになるのが最高でした。
この映画で唯一まともなのがヤクザの若頭の渋川清彦さんで、一般人がヤクザ化して困ってしまったり自分が仕える高島礼子さんが無茶苦茶する行動などに対するリアクションが笑えました。「轢け! ヒキガエルだ」というセリフがツボでした。ヤクザ化した一般人たちに困る一連のシークエンスもよかったです。
高島礼子さんもわけわからなくて、カタギがいなくなってしまったために自分で育てるという描写が畑からブリーフの子供たちがいっぱい誕生するという頭がクラクラする描写が爆笑のシーンでした。脳みそが耳から出てくるとかもよかったです。
そもそも何でヤクザの親分がヴァンパイアなのか? ヴァンパイアハンターたちも何者なのか? とか理由はわからないです。けどこの映画の場合はそれは描かなくていい作風で、目の前で起こる不条理な出来事をひたすら楽しむという。
ヴァンパイアハンターたちもキャラクターが立っていて、悪臭を放つ関西弁のカッパっていったいなんだったんだという。そして着ぐるみのカエルくんの身のこなし。田んぼのあぜ道を歩いてきて、いきなりヤクザをやっつけるという動きとかも最高のシーンで面白かったです。
無茶苦茶で最高にぶっ飛んだ映画で面白かったですが、主人公とヒロインのくだりが退屈でヒロインの存在いらなかったんじゃないのかと思ってしまうキャラクターで、あれだったら成海璃子さんが何の説明もなく表れてドラを叩くというだけとかのほうがよかったと思いました。それとクライマックスの一騎打ちが面白くなかったのも残念でした。とはいえ、カエルくんの正体とかも唖然とするようなものでもはや何の映画なのかわからなかったですが、面白い映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日: 2015/06/27 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 三池崇史 |
---|---|
脚本 | 山口義高 |
出演 | 市原隼人 |
---|---|
成海璃子 | |
リリー・フランキー | |
高島礼子 | |
渋川清彦 | |
三浦誠己 | |
ヤヤン・ルヒアン | |
三元雅芸 | |
三津谷葉子 | |
渡辺哲 | |
ピエール瀧 | |
でんでん |
コメント