映画【野獣狩り】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　飲料メーカーの社長さんが誘拐されて捜査する刑事さんの話。

●感想

　開始すぐに回想で1発、電車降りて1発人を殴る主人公の藤岡弘さんのバイオレンスっぷりがすごいです。伴淳三郎さんと親子の刑事という設定があんまり見たことなくて新鮮でした。革命グループが企業の社長を誘拐して「企業秘密のコーラの原料を公開しろ」という無茶苦茶な脅迫をしてきて捜査する。

　主人公親子より稲葉義男さん演じる刑事さんも印象的で警察犬とともに犯人を追いかけていく姿がかっこよかったです。負傷して意識を失ったあと、手錠を置かれたベッドがのちの犯人を捕まえる伏線となってよかったです。

　歩行者天国の銀座の中を主人公が歩いていて、ものすごい人数が画面に映っているのがすごかったです。藤岡弘さんに気付いて笑っている女性とかもそのまんま映っています。クライマックスのビルでの銃撃戦で犯人を追いかけるためにビルの側面を伝っていくのとか命綱なしで渡っていて逆に心配になるというシーンとかもすごかったです。カメラマンの影とかも映っちゃっているけど勢いが感じられる名シーンでした。犯人に捕まった藤岡弘さんを追いかける伴淳三郎さんとかを延々と映し続けるのとかもチェイスシーンとして息詰まるシーンも見どころでした。

　90分の短さにぎゅっとつまっていて楽しい刑事ものでした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/09/02　Amazonプライム・ビデオ