映画【X-MEN:アポカリプス】感想(ネタバレ):超能力バトル全開!ミュータントたちの共闘と因縁が炸裂する壮大アクション

x-men-apocalypse
スポンサーリンク

●こんなお話

 相変わらずプロフェッサーとマグニートーが喧嘩しては仲直りする話。

●感想

 冒頭からいきなり、古代文明の中で神と崇められていたミュータントが大暴れ。その攻撃によって人々が次々にやられていく姿が強烈で、一気に引き込まれるツカミのアクションが展開されます。

 そこから現代に舞台が移り、様々なミュータントたちの能力が紹介されながら、並行して複数のドラマが動き出す。マグニートーは平穏な日常を送ろうとしていたが、ある悲劇をきっかけに再び人類に絶望。目からビームを放つ若者が学園に入学し、変身能力を持つ謎めいた美女は、霧状になって瞬間移動できる若者をスカウトに回る。

 一方で、プロフェッサーXはかつて記憶を消した女性への未練を引きずっていて、その切なさがあったり。そして真打ちとして登場するのが、神として崇められていたが今は過去の存在となったミュータント第一号的存在。日本映画だったら竹内力が演じてそうなインパクトある顔面のヴィランで、登場するたびに演説をぶち上げる姿がどこかユーモラス。それでも「核なき世界」を実現させてしまう行動力は見事で、むしろ彼の支配下なら人類は幸せかもしれないとすら思えてくる。

 物語が進むと、謎の軍人たちがミュータントたちを拉致し始め、そこからは一気に『忍法帖』的な特殊能力バトルが加速。各キャラクターの個性が活かされた戦いが次々と展開されていき、まるで戦国時代の能力者同士の激突を見ているようなテンションに。

 ゲストキャラの登場も絶妙なタイミングで盛り上げてくれ、クライマックスは敵味方入り乱れての大乱戦。バトルロイヤル的なアクションが炸裂し、それぞれの能力が最大限に発揮されて見応え抜群。ヴィランだけが最後に転生に失敗し、哀愁を漂わせながら姿を現すあたり、切なさもにじんでます。

 マグニートーの最後のポーズや、ジーンというキャラクターの能力の謎、偶然すぎる助っ人の登場や飛行機操縦シーンなど、ちょっと強引な展開もあると思いますが、それも含めてテンポの良さとエンタメ精神が勝っていたと思います。悩みや内省に時間を割くのではなく、人類の脅威に立ち向かうチーム戦という一直線な構成が気持ちよく、140分をまったく長く感じさせず、娯楽としてしっかり成立した作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2016/08/18 川崎チネチッタ 2019/06/26 Blu-ray

監督ブライアン・シンガー 
脚本サイモン・キンバーグ 
原案ブライアン・シンガー 
サイモン・キンバーグ 
マイケル・ドハティ 
出演 ジェームズ・マカヴォイ 
マイケル・ファスベンダー 
ジェニファー・ローレンス 
オスカー・アイザック 
ニコラス・ホルト 

コメント

タイトルとURLをコピーしました