映画【スパイの妻】感想

Wife of a Spy ☆☆☆

●こんなお話

 日米開戦前夜にアメリカとかと商売をしている主人公夫婦がアメリカに亡命しようとする話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 神戸の製紙工場だかでイギリス人が商人らしいけれど、憲兵に連行される。このイギリス人と商売をやっていた主人公が彼を保釈させる。この主人公の夫婦と甥っ子で自主映画を撮影していて、それを自分の会社の忘年会で披露したり。旦那と甥は満州が危険になる前にビジネスのために満州へと向かう。2週間後、旦那さんが戻ってくると女性も一緒に帰ってきて、その女性が水死体で発見されて…。

 ここから憲兵から最初は殺人容疑でマークされて、旦那さんは何か秘密を持っているらしい。その秘密を探る妻。そこで明らかになる満州での日本軍の蛮行。そのフィルムの映像はJホラーっぽくてちょっと怖くて不気味なのがよかったです。

 旦那さんと共に秘密を共有してから、憲兵から逃れるためのハラハラドキドキのサスペンス。2人で当時の日本の街並みを尾行に気を付けながら歩くシーンとかは単純に多くの人たちが歩いていて、画面の豪華さ際立つ当時の街並みでした。

 主人公夫婦が逃れると同時に主人公同士での疑心暗鬼になって特に妻側から見た旦那さんの真相がわからないところの不気味さや東出昌大さん演じる幼馴染の憲兵の何考えてるかわからない感じはさすがのお芝居でした。画面全部が明るかったり、独特の夜の室内の照明などの独特の雰囲気で視覚的にも興味深く見ることのできる作品でした。

 ただお話としては個人的にはそこまでそそられるものではなく、日本を脱出してアメリカに亡命するのとかも淡々と描かれてバレるのかバレないのか間に合うのか間に合わないのかとかの緊張感とかはあまりなく、普通に淡々と作業的に描かれている風に感じて映画の中に入り込むことはなく。120分が結構長く感じる内容でした。黒沢清作品としては珍しい戦争もの時代ものとしての珍しさで楽しめましたが、それ以外は特に心に引っかかるポイントは少ない作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/12/16 キネカ大森

監督黒沢清 
脚本濱口竜介 
野原位 
黒沢清 
出演蒼井優 
高橋一生 
坂東龍汰 
恒松祐里 
みのすけ 
玄理 
東出昌大 
笹野高史 
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