映画【藁の楯】感想

☆☆☆

●こんなお話

 連続幼児殺害犯に対して被害者の祖父が賞金10億出されたので、警視庁が護送する話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●こんなお話

 福岡から東京まで殺人犯を護送するという明確なわかりやすい設定は単純明快で面白くて、10億に目がくらんでしまった人間たちの襲撃にびくびくしながらの護衛。賞金が目当てなのは警察にもたくさんいるんじゃないかと、護衛する側もお互いが信用できない。
 護送が始まるまでテンポがよく飽きさせない展開でよかったですが、その分、護衛チームの背景がわかにくくて。護衛が始まってから、速攻でキレてる人とかもいて絶対不安いっぱいの護衛チームでした。しかも、退場する瞬間に自分の家族や事情をぺらぺらと話しながらの退場でダルかったです。特に主人公のSPの人なんかは最後に自分の思いを顔を真っ赤にさせながら語りますが、それまでも全部セリフでしか主人公の過去が語られないため、そんなに感情移入できなかったです。

 登場人物たちのほとんどが顔を真っ赤に目を真っ赤にして叫ぶというお芝居も見てて疲れてしまいます。そういう状態での自分の背景を台詞で語りはじめちゃう。そんな登場人物の背景を語るより、障害となる物理的な敵の存在を設定してほしかったです。
 前半は派手なシーンも多く、高速道路や新幹線での攻防は面白く見れましたが。後半は田んぼなんかで泣き叫んでるだけでしたもの。しかも松嶋菜々子さん、成績トップのSPなのに2回もチョンポしちゃってますけど……。

 そして獣に対して、主人公はどういう行動をとるのか? 映画全体のテーマでもある「命をかけて守る価値があるのか?」という葛藤の答えも何だか明確なものを提示されずになってしまった感じを受けました。笑顔で子どもと手を繋ぎながら、画面の向こうに歩かれても困っちゃいます。あの子どもは親はどういう目に遭ったのか? それを許せるのか? 許すとしたらどうなるのか? というのを見せてほしかったです。

 クズを護衛するというアクションものとして楽しめましたが、ちょっと台詞で進行する120分は退屈を感じてしまい。アクションの一点突破のほうが個人的には好みの映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/04/26 TOHOシネマズ南大沢

監督三池崇史 
脚本林民夫 
原作木内一裕
出演大沢たかお 
松嶋菜々子 
岸谷五朗 
伊武雅刀 
永山絢斗 
余貴美子 
藤原竜也 
山崎努 
0
タイトルとURLをコピーしました