映画【ライジング・ドラゴン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 トレジャーハンターのジャッキーが頑張る話。

●感想

 お宝巡る痛快な冒険劇で、ジャッキーのアクションは相変わらずのアイデア満載の数々で、特に中盤の海賊とのたくさんの人物たちが同時進行に動いて山を脱出するまでのシークエンスを見せる編集のスピードとアイデアは素晴らしかったです。ジャッキー単体のアクションの数々も凄くて見てて楽しいです。

 ただ、窃盗チームで韓国スターのクォン・サンウとかが仲間なのに扱いは中途半端だし。ジャッキー以外の仲間たちは名前すらわからなかったです。クライマックスからはほとんど空気になってしまうのはジャッキー映画の特徴なのか。
 仲間たちの恋愛問題とか果たして描く必要があったのか、中途半端に描くならまるごと描かなくてお宝の争奪戦の活劇をメインで描いたほうが好みでした。

 お宝を巡る活劇ではあるんですが、この映画に強く感じてしまうのは。かつて欧米に清の時代に侵略されたときに奪わられた中国の財宝の数々。それがオークションにかけられるのを「戦争で略奪したんだから俺たちが盗んでもいいから中国政府に返すんだ」という中華思想が強く漂ってくるので、乗り切れないし。むしろ怖さを感じてしまうというものでした。愛国無罪というか。相手が盗んだのなら自分たちも盗んでいいという考え。

 冒頭のローラーアクションが結構遅く感じたり犬との追いかけっこが長く感じてしまったりもしましたが。やっぱりジャッキー単体のアクションは面白いし楽しい映画でよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2013/04/21 TOHOシネマズ南大沢

監督ジャッキー・チェン 
脚本ジャッキー・チェン 
出演ジャッキー・チェン 
クォン・サンウ 
ジャン・ランシン 
ヤオ・シントン 
リアオ・ファン 
ローラ・ワイスベッカー 
オリバー・プラット 
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