●こんなお話
本物のサンタが大富豪の家にプレゼント渡しに行ったらテロリスト蛾乱入したので子どもを助けるために戦う話。
●感想
バーで酔っ払いながら「もう引退だ」と弱音を吐く主人公のサンタ。店主は話を聞いてはくれるけれど、まさか本物のサンタだとは信じていない。でもその直後、サンタがトナカイに乗って屋上から飛び立つ姿を見上げて、思わず言葉を失う。
その頃、ある大富豪の豪邸では豪華なクリスマスパーティーが開かれていて、家族やその婚約者などが集まっていた。そんな華やかな夜に突如として武装集団が乱入。警備はあっという間に制圧され、家族たちはパニックルームに逃げ込もうとするも、目前で全員捕まってしまう。
その場に偶然プレゼントを置きに来ていたサンタも、状況に巻き込まれることに。逃げようとするも敵と鉢合わせし、格闘の末に一人を倒す。そして逃げる途中で人質になっている子どもを見つけ、救出のために屋敷へ戻る。ツリーの飾りを武器にして感電させるなど、サンタらしからぬ戦闘シーンがどんどん展開されていく。
屋根裏部屋に隠れた子どもと無線で交信しながら、サンタはテロリストのリーダーに宣戦布告。やがて捕まって拷問を受けるも、自分が本物のサンタだと名乗り、敵の過去を次々と言い当てていくことで動揺を与える。そして煙突から脱出。
救援に来たかと思われた大富豪の私設部隊も実は裏切り者で、テロリスト側に寝返っていた。目的は大金の入った金庫だったが、金はすでに誰かに盗まれていて、中は空。犯人は家族の中にいると脅され、富豪の息子が盗んだと自白。外に隠したと話し、みんなで向かう。
ここからサンタは前世(?)で脳天をハンマーで潰していた記憶を思い出し、再びハンマー片手に無双。スノーモービルでのチェイスや、煙突を使った瞬間移動技での敵の処理など、アクションはどんどん過激に。最後は一度死ぬも、子どもの祈りで奇跡的に復活。トナカイに乗って夜空に消えていく。
最初の1幕目、特に富豪一家の紹介パートは退屈でテンポが悪く感じましたが、武装集団の襲撃が始まってからは一気にエンタメ全開に。サンタが魔法や肉弾戦を駆使して戦うシーンはテンポも良く、思わずニヤニヤしながら観てしまいました。
サンタの身体能力や魔法のルールが少しあいまいで、「銃で撃たれたら死ぬのか?」「無敵なのか?」という疑問もあったが、それも含めて「サンタって強いんだな」と思える、いい意味でぶっ飛んだ1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2023/09/13 Amazonプライム・ビデオ
監督 | トミー・ウィルコラ |
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脚本 | パット・ケイシー |
ジョシュ・ミラー |
出演 | デヴィッド・ハーバー |
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ジョン・レグイザモ | |
カム・ジガンデイ | |
アレックス・ハッセル | |
アレクシス・ラウダー | |
エディ・パターソン | |
ビヴァリー・ダンジェロ |