●こんなお話
何者かに拉致監禁されて脱出するためには体を傷つけていかないと脱出できないので頑張る話。
●感想
拉致監禁されて脱出するためのデスゲームものみたいなので、いかに困難な危機を突破していくのか? そこで起こる人間たちの裏切りとか意外性な展開を期待して見ましたが。なかなか90分が長く感じる映画でした。
冒頭は2組のカップルがいちゃついているところから始まりますが、そこから会話と同時にスローで顔のアップとかが挿入されてオシャレな演出になっていて不思議な感覚になるツカミでした。そのため会話の内容が全く頭に入ってこなかったです。
謎の女性がガス欠なのでということで車に乗せたらガスマスク姿になって謎のガスを吸わされて…というお馴染みの展開があり、気づいたら見知らぬ男女9人がいて首に謎の機械がついていて、脱出するためには22時間以内に体に痛みを与えれば謎の物質が出るのでそれが欲しいから、痛みメーターで計測しているのでみんなで死なない程度に体を痛みつけるようにとのこと。
あとはひたすらみんなで泣き叫びながら体を痛みをつけていくというのが続いていきます。それが恐ろしく退屈でした。男性が最初にやられることになってみんなで痛みつけるけどあんまり痛みメーターが上がらない。1人の女性が足の骨を折ったり激しいことするとメーターがあがる。みんな少しずつ痛みつけようと相談して、ちょっとずつ痛みつけていく。
みんなこの異常な状況を受け入れて普通にボコボコにしたりされたり、もうちょっと考えて脱出しようとしないのだろうかと考えてしまいます。
あとはみんなで、腹を刺されて両足折られる。お腹にアイロン押し当てて指先を何本かペンチで潰す。沸騰した熱湯に腕を漬けて我慢。鎖骨を折る。とか見せていきます。ただ拷問シーンも痛いっちゃ痛かったですが、ごちゃごちゃしたカット割りで何が起こっているのかわからなかったです。
主人公の彼女がモルヒネを持っているのを思い出して彼氏に飲ませたら痛みメーターの上りが悪くなるなって、みんなに責められたりとかあったり。
それで何とかメーターがたまって脱出できることになって、部屋を1人ずつ出ていくと裏切り者がいて…という。この裏切り者の目的がよくわからないままで主人公と揉めていました。そして彼女は両足が折れた男性を運ぼうとしている間にタイムリミットになって閉じ込められちゃって、1人で体を痛み続けるというのも笑っちゃうもので他にも面白かったのは、沸騰した鍋を騒ぎの中倒しちゃって下半身に浴びちゃう男性をスローで映すというのは笑っちゃいました。
普通の家で男女が叫んでいるだけにしか見えず、テイラー・シェリダン監督としては残念な出来でした。
☆
鑑賞日:2021/12/11 DVD
監督 | テイラー・シェリダン |
---|---|
脚本 | エリック・E・ベック |
出演 | エリック・E・ベック |
---|---|
エイプリル・マットソン | |
アキーム・スミス | |
グレッグ・サイプス | |
イライシャ・スコーマン |