映画【丑三つの村】感想(ネタバレ)

Ushimitsu no mura
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●こんなお話

 排他的な村で追い込まれていく青年が爆発する話。

●感想

 クライマックスの虐殺事件はなかなかの迫力で見ているうちに気分が悪くなりそうでした。ところが、そこに至るまでの主人公はおろか村人の誰一人にも感情移入できなくて見てるのがきつかったです。

 主人公は、病気で兵隊にいけず。女たちから相手にされず、キレて村人を虐殺する。村人たちは、村の決定で殺人までしてしまうし、あまり村で疎外感を感じるようなことができませんでした。
 狂気の村という印象が残りました。この時代に兵隊にいけないということが、どれほど辛いものなのかってのがわからないのが。あまりのれなかった原因だと思います。そのため、虐殺する主人公にも虐殺される村人にも肩入れできなかったです。

 映像もお芝居も素晴らしいですが、肝心なところで流れてくるお間抜けな音楽でずっこけること間違いなしです。雰囲気がぶち壊れているようでした。

 ただ、物語のテンポはよくて飽きなかったですし。クライマックス前の虐殺に向かう主人公の古尾谷雅人さんの祖母を殺害して万歳三唱なんかは恐ろしかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/03/03 DVD

監督田中登 
脚本西岡琢也 
原作西村望 
出演古尾谷雅人 
田中美佐子 
池波志乃 
原泉 
夏木勲 
石橋蓮司 
山谷初男 
南城竜也 
新井康弘 
ビートきよし 
大場久美子 
五月みどり
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