映画【少林寺 木人列伝】感想(ネタバレ)

Unbending-Mr.Fang
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●こんなお話

 台帳だかを探す役人が持っている一般人を脅迫暴力で訴えてきて家族とかを人質にするので怒りの鉄拳をお見舞いする主人公の話。

●感想

 少林寺で修行する主人公。卒業試験的に洞窟の奥へ行くと木人がいくつもあり戦う。倒したと思ったら木人が合体して巨大化して大木人となって戦うというのが楽しいです。糸で操られている大木人。

 試験が終わって家に帰る。親友と再会したり「兄さん」と呼ばれる女性と再会したり、主人公は女性と出会って仲良くやっているところを幼なじみの女性に見られて嫉妬したり。4人全員が集合して向かい合っての心の声で見つめあうコメディシーンがこの映画1番笑えて見せ場だったと思います。「やべえ、俺の気持ちがバレちゃって」「私の気持ちは…」と表情のみのモノローグで心情説明するのは爆笑してしまいました。はた目からみたら無言で見つめあうだけという。

 幼馴染のお父さんが役人の汚職の証拠である台帳を渡せ渡さないで揉めて殺し合いになったり、汚職役人の手先はなぜか野獣みたいな大男で襲ってくるキャラクター。野獣のお父さんもいて、お父さんは役人にペコペコするけど、それが気に食わない野獣。けど野獣がいきなり苦しみ始めてクスリみたいなのを役人からもらっていて、それが弱みなのか。

 主人公が出会った女性の父親が武道家で街中でお婿さん探しの武術大会みたいなのをやっていて、主人公がそれに参戦してしまってお父さんと戦って勝っちゃうので認められて「婿殿」と仲良くなったり。

 幼馴染の女性が台帳のありかを聞き出すために拉致されてしまって、主人公が立ち上がるという。義理の父的な武術かと主人公ママが結構な達人で、彼らががっつりと悪役たちと戦う姿が熱かったです。けれども彼らも衆寡敵せず、カタキ役に人質となって公開処刑されるってんで、主人公が殴り込みにいって戦うクライマックス。野獣もカタキ役に父親のかたき討ちで参戦するけど、あっさりやられちゃったり。

 この野獣のキャラクターが結構深堀されて主人公があまり魅力に思えないのが痛い映画でした。中国の方ならご存じなキャラクターだったり役者さんだったりなのかもしれないですが、そこらへんがカルチャーとしてわかりにくいので90分の短さでは、主人公の魅力やその家族仲間たちのやりとりをボケっとみることしかできない映画でしたが、カタキ役の悪徳役人が強くてかっこいい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/04/11 WOWOW

監督グオ・ユーロン 
リウ・グオチン 
脚本ニー・ミンミン 
出演ワン・チャオ 
ポン・ボー 
シー・シェンルー 
ワン・ヤービン 
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