●こんなお話
ショーリンクンフーを修行するお坊さんたちが悪い将軍と戦う話。
●感想
冒頭は道徳の授業で見るようなフィルム映像で少林寺がどのような歴史があったのかの紹介があって、なぜか日本にも少林寺拳法が伝わって日本の少林拳法の創始者が少林寺に凱旋して挨拶しているところとかも紹介されたりしていきます。
悪い将軍の圧政があって奴隷の主人公のお父さんが戦うけど将軍に殺されて主人公はそれを見て川の中へ逃げる。そしてボロボロの状態で少林寺へ駈け込んで、面倒に巻き込まれると中間管理職的なお坊さんが入れないようにするけど偉いお坊さんが受け入れるように言って、介抱する。
元気になった主人公が少林寺でお手伝い的な仕事をするけど少林拳を学んでいるお坊さんたちを見て自分も少林拳を学びたいと願って少林寺の仏門に入る。けどすぐ「殺生はいけない」という掟なのに将軍への復讐の一心しかないないので自分でお寺を飛び出して将軍へリベンジして戦いを挑む。そこに高僧の娘さんが捕まっていて偶然見つけて助けて逃走。
将軍の敵対勢力のリーという人物が逃走しているのも目撃して主人公は少林寺に戻ってまた修行したいと願い出て、季節が流れる中、修行する主人公。
リーがまた逃走しているのを主人公が助けたのをきっかけに将軍が少林寺を焼き討ちしようとして、お坊さんたち立ち向かう。
少林寺に入る最初の掟が「殺生はいけない」と言っているのに言いよどむ主人公。蚊も殺してはいけないという掟があって主人公がそれに苦しむという。少林寺側も主人公ももう少し今後のライフプランを合わせてからお互い面接したほうがよかったのではないかと考えてしまう葛藤でした。
殺さずの誓いを立てているお坊さんたちですが、最初の方でカエルを殺して食べてるお坊さんたちが「カエルも食べられて極楽に送ってやったからいいだろう」とかヒロインが大事にしてた犬を死んじゃったのでそれも食べちゃう主人公たちというのもドン引きでした。
その後も悪い人間を殺してしまう主人公とかに破門は言いつけますが「相手を殺して極楽に送るのだ」という考えのもと、殺人を許容していくという。この考えはかなりデンジャラスな考えではないのかとこれまた考え込んでしまいました。
話としてもカタキ役の将軍は延々と「リーを探せ」とリーとの馬での追いかけっこをしていて、主人公がリーと将軍の追いかけっこを見てからお寺に戻って四季折々が経過する中で修行して、その後のシーンでまだリーと将軍の追いかけっこをしていて何年追いかけっこをしているんだと思ってしまう構成でした。
とはいえエンタメとして本物の武術家の体技がたくさん見られてお腹いっぱいですし、何気にジェット・リーの馬術とかにも興奮できる馬のスピード感が凄かったです。
☆☆☆
鑑賞日:2022/04/21 ヒューマントラストシネマ渋谷
監督 | チャン・シン・イエン |
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脚本 | シー・ホウ |
ルー・シャウ・チャン |
出演 | リー・リンチェイ |
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ティン・ナン | |
ユエ・ハイ | |
ユエ・チェン・ウェイ | |
チー・チュアン・ホワ | |
フー・チェン・チァン | |
チャン・チェン・フー | |
ファン・クァン・チュアン |