●こんなお話
竜巻が問題となっているので何とか解決したいストームチェイサーたちの話。
●感想
学生時代の主人公と仲間たちが、発生したばかりの竜巻に対して薬剤を用いてその勢力を弱め、消滅させようとする実験に挑むところから始まります。しかしながら、その竜巻は予想をはるかに上回る規模で、彼らは急いで避難を試みますが、結果として主人公を除く仲間たちはその惨禍に巻き込まれてしまう。
それから5年後、主人公はニューヨークの気象関連企業で働いています。ある日、かつての仲間が彼のもとを訪れ、再び竜巻を追跡する短期のプロジェクトに参加しないかと誘いをかけます。主人公は1週間限定での参加を決意し、再び竜巻と向き合うことに。
今回の追跡チームには、主人公たちのような科学者チームに加えて、人気ユーチューバーのストームチェイサーたちが同行しています。彼らは危険を顧みず竜巻の中心に突入し、花火を打ち上げるという過激なパフォーマンスを行っており、主人公はその無謀さに驚かされたり。
ロデオ会場で再び竜巻に遭遇した一行は、必死の避難により命を守ります。その後、被災地での活動を通じて、主人公は自らのチームが被災者に便乗して利益を得ようとしていたことに失望。一方、ユーチューバーたちも利益を得ているものの、それをすべて被災者の支援に回しているという事実を知り、主人公の中にある価値観に変化が生じます。
主人公は実家に戻り、かつて仲間たちと開発していた研究装置を納屋で見つけます。その技術に希望を見出したユーチューバーたちは、主人公と共にこの装置を使って竜巻を制御・消滅させる方法を考案し、計画を実行に移すことに。
やがて街に巨大な竜巻が迫り、人々の命が危険に晒される中、主人公は自らトラックに乗り込み、薬剤を搭載した状態で竜巻へと突入します。そして見事に竜巻を沈静化させ、人々を救い出すことに成功しておしまい。
映像面では、ハリウッドならではのスケール感あふれる迫力が印象的で、竜巻の中に突入して花火を打ち上げるといった大胆なシーンもエンタメとして非常に楽しめました。物語中盤では、主人公がトラウマと向き合う実家での描写がややテンポを落とす部分ではありましたが、全体として竜巻の襲来も次々と展開され、冗長にならず見応えのある作品となってました。
竜巻という自然の脅威に立ち向かう人間の勇気と再生の物語を、アクションと感動を交えながら描いた、王道かつ見応えのあるディザスター映画でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2024/08/05 イオンシネマ座間
監督 | リー・アイザック・チョン |
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脚本 | マーク・L・スミス |
原案 | ジョセフ・コシンスキー |
製作総指揮 | スティーヴン・スピルバーグ |
出演 | グレン・パウエル |
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デイジー・エドガー=ジョーンズ | |
アンソニー・ラモス | |
ブライドン・ペレア | |
デヴィッド・コレンスウェット | |
サーシャ・レイ ン | |
ダリル・マコーマック | |
キーナン・シプカ | |
ニック・ドダニ | |
モーラ・ティアニー |