映画【散り椿】感想(ネタバレ)

Chiri-tsubaki
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●こんなお話

 藩の不正に立ち向かう侍が悪い家老さんと戦う話。 

●感想

 さすがの木村大作御大の映像で日本っていいところだなと思える神社仏閣だったりお城だったり風景だったりと映像が綺麗でよかったです。 

 ただ映像だけでお話や人間ドラマにはあまり興味がないのか、登場人物のほとんどが棒立ちだったり座った状態での説明台詞のオンパレードで恐ろしく退屈な作劇でした。しかも固有名詞がバンバン出てくるので誰が何をしているのかついて行くのが必死でした。それでも平坦なストーリーで盛り上がりに欠けるという時代劇でした。 

 チャンバラが見せ場になるのかと思いきや、これも肝心の部分が大雨だったり大雪だったりで見えにくく殺陣も平坦になってしまって残念でした。四天王しか使えないという「ガゲロウギリ」なる必殺技みたいなのが出てくるのかと思いきや、どこ行っちゃったのかわからなかったです。クライマックスも悪い家老さんも何がしたいのかわからず、物凄い少ない人数で主人公に挑むので小者感いっぱいでした。人質をとったときに部下が主人公を斬ろうとしますが、「おぬしらではかなわぬ」とかいってたのに、クライマックスではこれといった対策を練らずに普通にやられていくという。何がしたかったのだろうかというカタキ役でした。弓矢隊も2人だけでしかもめちゃ近いところにいるとかも謎の演出でした。 

 主人公とかつての親友とのブロマンスなのか、藩の不正と戦うサスペンスなのか、淡い恋愛ものなのかすべてが中途半端で主人公が一体何をしたいのかが最初から最後までわからないためエンタメ映画としては残念な映画だったと思いました。 

☆☆

鑑賞日: 2018/10/06 TOHOシネマズ川崎

監督木村大作 
脚本小泉堯史 
原作葉室麟
出演岡田准一 
西島秀俊 
黒木華 
池松壮亮 
緒形直人 
新井浩文 
柳楽優弥 
芳根京子 
麻生久美子 
石橋蓮司 
富司純子 
奥田瑛二 

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