映画【映画 としまえん】感想(ネタバレ):呪いと友情が交錯する青春ホラー

Toshimaen
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●こんなお話

 遊園地のとしまえんから出られないことになって大変な話。

●感想

 動画配信者が遊園地の呪いを軽い気持ちで配信していたところ、何かに襲われて姿を消す。その噂を耳にした大学生の早希は、高校時代の仲良しグループと共に閉園間近のとしまえんを訪れる。

 ネットで広がっていたのは「としまえんの呪い」という怪談で、そこには「古い洋館の扉を叩くな」「お化け屋敷で返事をするな」といった禁忌があった。早希たちはそれを冗談半分で試してしまい、やがて1人、また1人と仲間が姿を消していく。物語の中盤では高校時代の回想も挟まれ、仲間の関係性が徐々に明らかになっていく。

 消えた友人を探して向かったお化け屋敷でも、禁忌を破った者が姿を消し、さらに秘密の鏡を覗いた仲間も次々といなくなってしまう。恐怖を覚えた彼女たちは外に出ようとするが、出口は閉ざされ逃げ場がない。

 そんな中で早希は、高校時代に行方不明になった親友・由香の存在を思い出す。回想の中で、仲間たちが由香をいじめていたことが描かれ、物語は一気に因縁めいた様相を帯びていく。

 呪いを解く方法は「メリーゴーラウンドに乗ること」だと判明し、彼女たちは電気室でスイッチを入れてメリーゴーラウンドを動かそうとする。しかし、そこに現れたのは顔色の悪い由香。早希は気を失い、次に目を覚ましたときには遊園地の医務室にいた。現実に戻ったかと思われたが、安心したのも束の間、再び顔色の悪い由香が姿を現し、物語は終わる。

 全体として、アイドルが主演ということもあってか恐怖表現は抑えられ、ホラーとして強烈な恐怖を与えるものではなかったように思います。ただ、いじめの問題や「無理に友達を作る必要はない」というテーマを織り込んでいた点は印象的でした。怪談映画でありながら、青春の記憶や人間関係を描いた部分には、メッセージ性を感じられる一作だったと思います。

鑑賞日:2025/09/05 Amazonプライム・ビデオ

監督高橋浩 
脚本高橋浩 
出演北原里英 
小島藤子 
浅川梨奈 
松田るか 
さいとうなり 
小宮有紗 
國島直希 
鈴木聖奈 
沖田×華 
吉川美結 
三嶋悠莉 
河瀬祐未 
YOUNG DAIS 
中山峻 
中島ひろ子 
竹中直人 
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