映画【スリー・ビルボード】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 娘さんを殺されたお母さんが警察の無能っぷりを批判する看板をたてたことで田舎町がざわわする話。 

●感想

 殺人犯捜しの話風のストーリーで進むのかと思いきや、人の憎しみや怒りのぶつけあいをどうやって許していくのかというのを描いている映画で人間の心が変化していくのを静かに丁寧に描いていてそれでいて退屈させることのない100分間でした。 

 娘さんの事件を捜査しないと警察の怠慢を訴える主人公にみんなから慕われている警察署長にレイシストの巡査やその家族たちを適度に配分して全員が無駄なく機能していて力強さが伝わってくる映画でした。登場人物が「この人善人、この人悪人」というわかりやすい勧善懲悪な配置になることないふわふわしているキャラクターたちが不思議で面白かったです。 

 リアリティの面からすると放火しても追及されることなく簡単な証言でアリバイがあるというだけで逮捕されなかったり、署長の手紙一発で改心しちゃったりして今まででいくらでも改心するきっかけがあったのではなかろうか、つまり署長が悪いんではないかと思っちゃったり、たまたまバーにいたら犯人らしき男が自ら武勇伝を語る男と出会ったりする偶然だったりが気になったりもしましたが憎しみの連鎖を断ち切る方法の1つを見せてくれて面白い映画でした。 

☆☆☆☆

鑑賞日: 2018/02/19  TOHOシネマズシャンテ   2018/08/30 Blu-ray

監督マーティン・マクドナー 
脚本マーティン・マクドナー 
出演フランシス・マクドーマンド 
ウディ・ハレルソン 
サム・ロックウェル 

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