●こんなお話
相変わらず兄弟げんかしている神様たちの話。
●感想
冒頭で宿敵との戦いから相手の話を聞かないというギャグから始まって、いきなりのコメディ路線へのシフトに戸惑うツカミでした。
全知全能の神様のはずなのに結構簡単に捕まったりやられたりして神様としての威厳はまるでなくて、ドクター・ストレンジにさえ手玉に取られる主人公兄弟でした。そもそも弟のロキは宿敵だったはずなのに兄弟漫才みたいな関係性になっているのも目の前でギャグの応酬をやって笑えるんだけれどもどこか冷めてしまう関係性でした。お父さんも登場したと思ったらあっさり退場して、いきなりカタキ役の追放されたお姉さんが現れて暴れ始める。
カタキ役との戦いが始まるのかと思いきやワープ中に道をそれちゃったので、グラディエーターとしての戦いを主人公がやってるのが結構退屈でした。リベンジャーズ結成の物語として展開なのだろうけど、そこでの物語も主人公たちのイチャイチャを外野でボケッと見ているだけでした。
そのため主人公が遠い星での脱出に包んでいるときに故郷で1人で民衆を守って頑張る黒人さんとか浅野忠信さんとかの頑張りがそこまで盛り上がらず、むしろギャグが強調されているためコミカルさで笑えるんだけれどもキャラクターの扱いのあっさりさに冷たさに悲しさを感じました。1番のドラマ的に盛り上がりそうなカタキ役に屈してしまった裏切り男の心の変化もあっさりしていて彼の見せ場であろうラストの戦いも簡単にスルーしていきました。
そしてなんやかんやあって自分たちでは勝てないってなって、カタキ役の力が故郷の星であるってことで破壊するって流れも自分たちで勝てないのもなんだかなと不完全燃焼でした。
結局、主人公はハンマーがなくてもよかったのかと壊されてもまた復活するという展開でもよかったのではなかろうかとか主人公の星の民衆って普通の宇宙船に収まる人数なんだとか、とはいえそれが地球に難民としてきたらただでさえ難民問題にゆれる地球で大変だろうなとか行く末を気にしてしまう展開でした。
とはいえコミカル色が強いので見ている間は楽しいけれど【ガーディアン・オブ・ギャラクシー】みたいになっちゃったのかなと感じる3作目でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2017/11/07 TOHOシネマズ川崎
監督 | タイカ・ワイティティ |
---|---|
脚本 | エリック・ピアソン |
ストーリー | クレイグ・カイル |
クリストファー・ヨスト | |
エリック・ピアソン | |
製作 | ケヴィン・ファイギ |
コメント