映画【唐獅子警察】感想(ネタバレ)

TheMaizuruShowdown between TheYakuzaBrothers
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●こんなお話

 東京と大阪のヤクザの争いに巻き込まれる兄弟の話。

●感想

 田舎を飛び出し東京でヤクザとして頭角を現す兄とまだ田舎でくすぶっていて、兄貴を眼の敵にして自分の組を作ろうと暴れまわる弟の対立構造がとてもわかりやすくかつ兄弟の悲しい戦いを描いていて面白かったです。
 90分という短さなのに、クライマックスで生まれ育った町で銃撃戦をする兄弟の対決の最後は泣きそうになってしまいました。「この疫病神が」と罵る住民たちをちゃんと描いているのがいいです。

 兄を羨ましがり好き勝手する弟→弟をいさめる兄→反発する弟、兄と決別→暴れまくる弟→兄の親分達怒り始める→弟、関西のヤクザと手を組む→手打ちとなる関東と関西のヤクザ→納得がいかない弟、親分達を殺害→弟と兄の一騎打ち。と一気に対立の構造を見せてくれる展開が面白かったです。

 ただせっかくスピード感いっぱいで迫力ある映像なのに、軽妙な音楽はどうにかならなかったのかと悔やまれます。そして「唐獅子警察」というタイトルの意味ってんだろう?な映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/01/06 DVD

監督中島貞夫 
脚本野上龍雄 
原案かわぐちかいじ 
滝沢解 
出演小林旭 
渡瀬恒彦 
賀川雪絵 
藤浩子 
志村喬 
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