●こんなお話
日本人のかつての知り合いに余命わずかだと最後のあいさつに行ったら、ヤクザとかと戦う話。
●感想
第二次大戦時の長崎の捕虜収容所に主人公が捕まっていて、そこである日本兵を助ける。その後、アメリカでふらふらしてたら、その日本兵が余命わずかだということを使者が来て最後の挨拶をするために来日するように言われて、日本へ来るウルヴァリン。
西洋人から見たニッポンが満載でお寺にヤクザにパチンコにラブホテルに新幹線にニンジャやネオン街など不思議な光景の中、ヒュー・ジャックマンが頑張るのを愛でる作品でした。
話自体は正直退屈で、主人公が特殊能力を謎の美女に奪われて治癒能力がなくなって銃弾をはじいてたのが普通に負傷するようになって戸惑いながら。ヒロインがヤクザに狙われているのを知って、一緒に逃避行するという。その間に日本の光景。高速で走る新幹線の外で戦う主人公と普通のヤクザさんたち。ヤクザさんたちの肉体の強さが強靭的で最高でした。
ヒロインは幼なじみで結婚を約束した相手がいたけれど、父親から無理やり婚約者をあてがわれている。そんな中、いきなり主人公とキスシーンがあって一夜を共にするので、忍者の幼なじみがかわいそうでした。
それにせっかくの真田広之さんが出ているのに微妙に弱いだけで、なぜミュータントに何か刺されて倒れたと思ったら、主人公たちに襲い掛かって戦っているのかよくわからなかったです。カタキ役が真田広之さんとは別にミュータントと忍者のチームがいて2グループのカタキ役たちの思惑があるので、ちょっと飲み込みにくい設定でした。
それにクライマックスの戦いもCG感いっぱいの巨大鎧ロボットとの戦いもあまり盛り上がらずで、冒頭での長崎で出会った若き日本兵が命を救ってくれたお礼に日本刀をあげるという誇り高き行動をしていたのに正体が明らかになったら普通の欲望まみれのおじいちゃんになってしまって小物感いっぱいでした。
日本の女優さんたちもお芝居がたどたどしく緊張感があるキャラクターたちでした。
オリエンタルなニッポンが堪能できる映画で楽しくはある映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2013/09/18 イオンシネマ多摩センター 2021/09/30 Disney+
監督 | ジェームズ・マンゴールド |
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脚本 | マーク・ボンバック |
スコット・フランク |
出演 | ヒュー・ジャックマン |
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真田広之 | |
TAO | |
福島リラ | |
ファムケ・ヤンセン |