映画【ウォリアー・ゲート 時空を超えた騎士】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 ビデオゲームが大好きな高校生がバイト先で謎のツボをもらったら、それきっかけでファンタジー世界に入ってしまって冒険を繰り広げる話。

●感想

 冒頭で中国武術みたいなアクションがあって見ていると各登場人物の頭の上に謎の表示が出てきて、それがゲームの世界だとわかるツカミは楽しかったです。その後、主人公の高校生の日常が描かれていきます。いじめられているらしいこと、家が貧乏で家を立ち退かなければいけないかもこと、バイト先で中華系の店主から謎のツボをもらった日の夜に枕元に謎の男が現れて中国のお姫様を守るべしみたいなことになっちゃう。翌朝起きるとお姫様が勝手に庭とかに出ちゃってお母さんにバレないようにドタバタしたりして、お姫様の格好じゃ目立って仕方ないということで洋服をこしらえたりアイスクリームを食べたりダンスをみたりと現代を「ローマの休日」的なデートを楽しむ。

 けれども謎の人間にお姫様がさらわれたので追いかけてツボに入ると古代中国の世界へ。そしてお姫様の家臣の武将みたいな人と旅をする。お姫様はバーバリアンたちにさらわれて敵の親分と無理やり結婚させられて皇帝になっちゃうのでそれを阻止するべし。という。

 古代中国の武将と現代人とのカルチャーギャップコメデイなバディものみたいになるのかなと思いきや、ダンスを教えたりするくらいでそれほど笑えるものでもなく。武将が主人公に武術を教えたりしますが、それもモンタージュで一瞬で終わっちゃって「ベスト・キッド」的な師弟ものとしての面白さもあまりなかったです。

 それよりもテンポ重視で簡単に敵のお城にたどり着いたと思ったらあっという間に捕まって、捕まったと思ったらあっという間に脱出してお姫様のもとへ向かって追いかけっこがあってと次から次に展開が起きて退屈はしなかったです。

 それにバイオレンスもなくドタバタでかつ激しいアクションがあって視覚的な楽しさ面白さがあるファンタジーで満足度は高かったです。けれども主人公がいつの間にか武術が強くなっていて、めちゃくちゃ強そうなデイヴ・バウティスタと一騎打ちを普通にやって勝っちゃうのとかも謎の展開でした。

 デイヴ・バウティスタの子分が間違って人を殺しまくるギャグは不謹慎ですが笑える人殺しギャグでした。主人公の味方となる魔術師なるキャラクターもちょっとズルい役割で彼が出てきたらピンチもピンチでなくなりあっという間に突破していっちゃいます。とはいえ、魔術師役のフランシス・ンが英語でお芝居をしているのはファンとして見てて面白かったです。

 100分の時間、ファンタジー冒険ものとして軽いですがジャンル的な面白さはあって満足度は高い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/02/18 Amazonプライム・ビデオ

監督マサイアス・ヘイニー 
脚本リュック・ベッソン 
ロバート・マーク・ケイメン 
出演ユリア・シェルトン 
ニー・ニー 
マーク・チャオ 
デイヴ・バウティスタ 
シエンナ・ギロリー
フランシス・ン
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