映画【流転の地球】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 地球が滅びそうなので、宇宙ステーションで誘導しつつ地球にエンジンをつけて移動させてたら木星の重力でエンジンがおかしくなって、世界沈没を阻止する話。

●感想

 地球にエンジンをつけて太陽系を脱出という破天荒な設定をちゃんと大作としてのスペクタクルな映像で見せてくれて、おなか一杯になれる映画でした。

 人類は地下で暮らしていて地上は氷の世界になっていて、止まったエンジンに燃料を運ぶチームと宇宙ステーションで地球のチームを手助けするチームと同時進行で描かれていきます。

 主人公の少年が地震から逃れたり、エンジンを運ぶチームと合流していろんなパニック要素を突破していくのを大迫力の映像で次から次に展開していって楽しい時間が多かったです。宇宙でもお父さんが人工知能の言うことに逆らって救出作戦を行おうとする。コンピューターが人間に逆らうという一瞬、「2001年宇宙の旅」っぽくなる謎の展開があったりもこれまた楽しかったです。ただウー・ジンさんが抑えたお芝居が多くて宇宙遊泳くりあのアクションシーンがあまり見られないのが残念でした。

 正直、設定自体が荒唐無稽なので、主人公たちの作戦が失敗してもう駄目だとなったときに。「エンジンを噴射させてうんぬんかんぬん」とクライマックスの逆転ミッションを行うことを提案しますが、それもよくわからず。クライマックスでみんながいろいろ動かしたりしてるのも何やってるのかわかりにくかったです。

 それに中国映画らしい人が犠牲になるたびに子ども時代とか過去のいい感じの時の回想がスローで流れて、その人のナレーションが入るというのが脇役の人まで入るのが120分の長さを冗長に感じさせてしまっていたと思います。主人公の数人以外は誰が誰なのかよくわからないまま退場していきました。

 主人公たちの呼びかけで世界中の人たちが救出してくるのとか熱かったです。その後、普通にみんなで重たいものもを押すというのは、ちょっとオマヌケな映像に感じてしまいました。

 とはいえ、ハリウッド映画みたいなブロックバスター映画の光景をアジア映画として見られるのが新鮮で楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/05/24 NETFLIX

監督フラント・グォ
出演ウー・ジン
チュー・チューシアオ
チャオ・ジンマイ
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