映画【隻眼の虎】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 日本軍の偉い人が「山にいる虎が欲しい」ってんで、その願いに振り回される猟師や軍人さんたちの話。

●感想

 何十人と1頭の虎に襲撃されるシーンとかは単純にスペクタクル感いっぱいですごかったです。軍人さんたちの弾丸をもろともせずにバッタバッタとなぎ倒していく虎怖いです。虎退治がモチーフですが、主人公の猟師の家族と虎の家族がリンクしているストーリーでした。

 ただ映画として140分近い上映時間はチト長すぎで、主人公は引退して隠遁生活をしていますが、やる気を出すのが最後の最後で相当遅いです。それまでずっと酔っ払ってるか山を息子と歩いているかだけなので面白味に欠けました。虎退治をメインにするのは主人公のかつての仲間たちで彼らが野山を走り回ってアクション担当をしていました。

 それに虎襲撃も2回も同じような襲撃シーンがあって2回目がクライマックスですが同じことの繰り返しで盛り上がることがなかったです。それでいて、主人公はずっとやる気出さないしで全体的に退屈な140分でした。大杉漣さん演じる軍人さん1人の願いで軍隊が山をまるごと爆破することなんてできるんだと、どれだけの権力者なんだろうと大杉漣さんのキャラクターが凄かったです。

 そしてやっとこさ伝説の猟師の主人公がやる気を出して虎と対決となっても象徴的な演出がされていてどう捉えていいのか戸惑うオチでした。

☆☆

鑑賞日: 2017/02/06 DVD

監督パク・フンジョン 
脚本パク・フンジョン
出演チェ・ミンシク 
チョン・マンシク 
キム・サンホ 
大杉漣 
チョン・ソグォン 
ソン・ユビン 

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