●こんなお話
殺人の濡れ衣を着せられた主人公が刑事さんとなんやかんやあって巨大製薬会社を潰そうとする話。
●感想
居酒屋に主人公が訪れて、そこで主人公が席を外したときに客としてきていたヤクザたちを女主人たちがいきなり射殺。
製薬会社のパーティーが行われていて、主人公がそこの弁護士で勝訴を勝ち取ったということで称賛されていて、女性が声をかけてきて部屋に誘う。別の女性が話しかけてきて家まで送ってもらって、気づいたら翌朝で隣に最初に誘ってきた女性が殺されていて殺人容疑がかかる。しかも刑事に殺されそうになったので逃走開始。
もう一人の主人公の刑事が武装テロ犯の逮捕から始まって弁護士逃走の一報を聞いて工事現場にいるという判断で探索したら、さっそく弁護士主人公を発見。相棒の刑事が捕まってしまうので自分が身代わりになるとなって車で一緒に行って殴り合いになって弁護士主人公逃走。
殺害現場に戻った刑事主人公は犯人は左利きだと推理、けど容疑者主人公は右利きだという。弁護士主人公が製薬会社に連絡して会いに来た人物と話すけど、冒頭の殺し屋が主人公を狙うけど主人公に感情移入して撃てない。騒ぎになったところで刑事主人公もやってきて、ボートチェイスをしたり。
主人公と事件当夜に一緒にいた女性と再会して自分のアリバイを証明してくれと話して、牧場でその女性の婚約者が製薬会社に勤めていて新薬開発をしていて3年前に死んだとかの回想があって、そこに主人公刑事がやってきて弁護士主人公に手錠をかけたところに殺し屋たちが現れて銃撃戦したり日本刀で戦ったり。
刑事主人公が撃たれたので病院へ運んで、手錠を外して弁護士主人公は逃走。弁護士主人公はホームレスを運ぶ製薬会社のトラックに乗り込んで製薬会社が何をやっているのか探る。刑事主人公も製薬会社に乗り込む。
人体実験でスーパーパワーになる薬を打たれた弁護士主人公が刑事主人公に襲いかかってその騒ぎで2人が警備員たちと戦って、殺し屋も製薬会社に逆らって銃撃戦。製薬会社の社長の息子が冒頭の殺人を起こしていたことが明らかになったりしつつ、息子も射殺して社長も自殺しておしまい。
冒頭、いきなり演歌的な歌謡曲的なものがが流れて港町の居酒屋が舞台でという【駅STATION】ちっくなスタートでしかも外国人が作るニッポンな感じでいきなり違和感があってそれが最高でした。しかもそこからいきなりの銃撃戦というジョン・ウー監督作品で見たかった派手さで面白かったです。
そこから製薬会社のパーティーで謎のダンスを踊る池内博之さんとか日本人キャストの日本語のアフレコが微妙に会っていなくて気になっちゃうとか、次から次に展開していって飲み込む前にストーリーが転がっていってしまっていつの間にか主人公たちが友情を築いて行ったのかわからないうちになぜかSFちっくな方向に行っちゃうのも置いてけぼりをくらうストーリー展開でした。それでいて登場人物のほとんどにフラッシュバックで回想が入ったりして鈍重に感じるという。カタキ役親子とかにも回想シーンが挿入されたりして本当に必要な回想だったのか謎だったり、テレビの仮面ライダーを見ている気持ちになってくるものでした。
福山さん演じる刑事もひたすら死屍累々を創り出すだけのキャラクターでサイコパスにしか見えなかったり、倉田保昭さんも静かな役回りなのかと思いきや突然いつもの倉田保昭さんの大暴れになったりしてレジェンドのアクションが見られて楽しかったです。
肝心のアクションシーンもたくさんあって無茶苦茶ですが、日本が舞台だからかいろいろ制約があって仕方ないかもしれないですが、銃は本物ではなくモデルガンなのが伝わってきて迫力不足だし、カーチェイスもまるで迫力がなくて日本映画が作るアクション映画の枠を出ていないのが残念でした。ジョン・ウー作品を真似している日本映画のような画面作りでした。これだったら80年代90年代の古いジョン・ウー作品のほうが迫力があって今の時代の方が迫力で負けているのが悲しかったです。
「ジョン・ウー作品なら無条件に嬉しい」とかある程度のファン目線とか耐性がないとイマドキにこんな映画を作られるのかと激怒する映画だとは思いますが、
とはいえ、終始ニヤニヤしてしまう香港映画時代のジョン・ウー作品を日本でやってくれて多幸感にあふれた作品でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2018/02/18 TOHOシネマズ川崎 2018/11/04 Blu-ray 2024/11/03 U-NEXT
監督 | ジョン・ウー |
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脚本 | ニップ・ワンフン |
ゴードン・チャン | |
ジェームズ・ユエン | |
江良至 | |
ク・ゾイラム | |
マリア・ウォン | |
ソフィア・イェ | |
原作 | 西村寿行 |
出演 | チャン・ハンユー |
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福山雅治 | |
チー・ウェイ | |
ハ・ジウォン | |
アンジェルス・ウー | |
桜庭ななみ | |
池内博之 | |
TAO | |
トクナガクニハル | |
矢島健一 | |
田中圭 | |
ジョーナカムラ | |
吉沢悠 | |
竹中直人 | |
倉田保昭 | |
斎藤工 | |
國村隼 |
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