●こんなお話
タイで韓国人誘拐殺人が起こってサイコパスな犯人を追いかけるマ・ドンソク刑事チームの話。
●感想
タイで社長の息子が何者かに誘拐される事件が発生。犯人は社長に恨みを持つカタキ役で、その手口は冷酷。主人公の刑事は事件の手がかりを追い、容疑者がタイにいることを突き止めて現地へ飛ぶ。
タイでは別の誘拐事件も起きていて、同じ犯人グループによるものだった。あまりにも平然と人を殺すカタキ役の残酷さを見て恐怖を感じた仲間の一人が逃亡し、そのまま警察に自首。冒頭の誘拐事件について証言する。
主人公たちは次に仲間の一人を探しに行くが、すでにカタキ役が一足先に暴行を加えた後だった。一方、韓国にいる社長は息子が殺されたことに激怒し、カタキ役を倒すために刺客を送る。しかしその刺客も返り討ちにされてしまう。主人公はその現場にたどり着き、ついにカタキ役と直接対決。逃走を許すものの、仲間の一人を逮捕し、韓国に向かうという情報を得て帰国する。
韓国ではカタキ役が社長のもとに現れて社長自身を誘拐。今度は社長の妻に身代金を要求する。刑事チームは受け渡し現場に張り込むが、犯人側は巧妙に尾行を振り切ろうとする。混乱の中で、刑事の一人が社長の救出に成功。だが今度は、カタキ役の仲間が裏切って身代金を横取りしようとするが、こちらも刑事たちに捕まる。
さらに、詐欺師が身代金を中国に持ち逃げしようとしたところに、なんとカタキ役が現れて身代金をまたもや奪ってしまう。最後は、バスで逃げようとするカタキ役を主人公が追い詰め、一騎打ちに。壮絶な肉弾戦の末、半殺し状態で逮捕して物語はおしまい。
ラストは、事件が解決してから皆で焼肉を囲んで打ち上げ。重い事件が続いた中でも、主人公たち刑事チームの明るさや仲間同士の掛け合いが魅力的で、観ていてホッとできるものでした。
マ・ドンソクのキャラはいつものようにブレない安定感で。圧倒的な腕っぷしで凶悪な敵も真っ向から倒す姿は、期待を裏切らない爽快さがありました。残酷な事件を描きつつも、決して後味が悪くならないのは、彼を中心としたチームの一体感と、終盤のあたたかい空気感。どんなに暴力的な事件があっても、最後には笑って終われるという安心感がこのシリーズの大きな魅力でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2023/11/11 Amazonプライム・ビデオ
監督 | イ・サンヨン |
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脚本 | キム・ミンソン |
脚色 | イ・サンヨン |
イ・ヨンジョン | |
マ・ドンソク |
出演 | マ・ドンソク |
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ソン・ソック | |
チェ・グィファ | |
パク・チファン | |
ホ・ドンウォン | |
ハジュン | |
チョン・ジェグァン | |
ナム・ムンチョル |