●こんなお話
1日だけ殺人が合法になる日に富裕層の家族が、眠れない夜を過ごす話。
●感想
警備システムを売って富豪となった主人公一家が隣人たちと挨拶したりして娘と息子との関係にもちょっと悩んでいる中、犯罪がオッケーになる12時間が始まって要塞化して家に立て籠る。
けども息子が助けを求める人を中に入れちゃったり、娘の恋人が忍び込んで主人公を撃ってきて銃撃戦になったり。娘の恋人は主人公が射殺。外に武装した連中がやってきて入ってきた男性を引き渡せということで主人公は引渡そうと家の中に隠れている男性を探す。息子は匿おうとする。
何とか男性を捕まえて引き渡そうとするけどやっぱり正しくないということで戦うことを決意。乱入してきた若者たちを銃殺したり殴り倒したり。けども主人公は刺されて重傷。家族もろともと殺されると思いきや、隣人さんたちに助けられたと思いきや、隣人さんたちも襲ってきてピンチだけど。救った男性が隣人さんたちと戦って、残り時間平和に過ごそうと主人公の奥さんが提案して朝まで殺しあわずにタイムリミットを迎えておしまい。
侵入者たちが襲ってくる恐怖という籠城ものの一定の面白さは楽しめる映画だとは思いました。
ただこの映画のキモとなるパージ法が主人公たちにとってアメリカ国民にとってどのようなスタンスかわからないため、イマイチ乗り切れず、家族内でも親と子どもたちで考えが違ってかみ合っていないまま、息子は追われていた黒人を家に招き入れて問題が転がり始めて、娘は彼氏が交際を反対されているからという理由で主人公を襲おうとすることから問題が起こるという同時進行するところからしてゴチャゴチャしていて、どっちに対応していいのかわからないし、家の中で息子娘たちはバラバラに逃げちゃうし、その子供たちを探すために家の中を捜索するシーンがやたら長くて、どんだけ広い家なんだろうという疑問ばかりでした。暗い中で探し回ってピンチと思いきや背後から助けが入ってというのが繰り返しなのもパターンが同じだったと思います。
そしてボンボンの息子たちが家の中に逃げた黒人さんを殺すために主人公たちも殺そうと入ってきますが、ここからは普通のゾンビもののような流れで主人公がいきなり超人的に強くなるのもなんだか乗り切れなかったです。そもそも主人公は警備システムの営業みたいなことを言ってましたが、こんな脆弱な警備システムダメダメなのではなかろうかと思ってしまいました。
せっかくの面白い設定なのにそれをもう少し知りたくなる映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2016/01/05 Blu-ray 2024/12/20 Amazonプライム・ビデオ
監督 | ジェームズ・デモナコ |
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脚本 | ジェームズ・デモナコ |
出演 | イーサン・ホーク |
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レナ・ヘディ | |
アデレイド・ケイン | |
マックス・バークホルダー | |
エドウィン・ホッジ |