映画【ナイトメアー・ビフォア・クリスマス】感想(ネタバレ):独特な世界観が魅力のハロウィンタウンとクリスマスの物語

The Nightmare Before Christmas
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●こんなお話

 ハロウィンの住民がクリスマスに憧れてクリスマスをやろうとする話。

●感想

 ハロウィンタウンに暮らす人々は、今日もハロウィンの演出家である主人公を称賛しています。しかし主人公自身は、日々の繰り返しに飽きてしまい、街を離れて新しい世界を求めたいという強い願望を抱いています。一方で、主人公のことを想うヒロインも登場しますが、彼女は自身を作り出した作り主の独占欲に縛られ、そこからの解放を望んでいるのです。

 ある日、主人公が森の中を歩いていると、謎めいた一本の木を見つけます。その木にはドアノブがついており、不思議に思った主人公が扉を開けると、突然その中へと落ちてしまいます。たどり着いた先は、クリスマスの街でした。色鮮やかで楽しげなその場所に魅了された主人公は、すぐに持ち帰り科学的に研究を始めます。やがてサンタクロースを拉致し、無理やり休息を取らせるという大胆な行動に出ます。

 その後、主人公自身がサンタクロースの役割を担い、街の子どもたちにプレゼントを配りますが、人間たちは混乱しパニックに陥ってしまいます。さらには高射砲まで浴びせられる始末。最終的には主人公がハロウィンタウンへ戻り、サンタクロースを解放して、今日も賑やかにハロウィンを楽しむという物語。

 映像表現に関しては、表現主義的な誇張を多用した独特の世界観が目を引きます。キャラクターたちは縦横無尽に動き回り、視覚的な楽しさとわくわく感をもたらしてくれました。画面に映るすべての要素に注目したくなるような美術の細部にも感心しました。

 また、物語を通じて「無理に真似をしたり強制したりすることの難しさ」を学ばせてくれる作品でもあります。表面的な模倣ではなく、本質を理解し、自分らしさを大切にすることの重要性を改めて考えさせられました。

☆☆☆

鑑賞日:2023/05/11 Disney+

監督ヘンリー・セリック 
脚本キャロライン・トンプソン 
脚色マイケル・マクドウェル 
原案ティム・バートン 
出演クリス・サランドン 
ダニー・エルフマン 
キャサリン・オハラ 
ウィリアム・ヒッキー 
グレン・シャディックス 
ポール・ルーベンス 
キャサリン・オハラ 
ダニー・エルフマン 
ケン・ペイジ 
エド・アイヴォリー 
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