映画【ロード・オブ・ザ・リング】感想(ネタバレ):壮大な冒険と心揺さぶる友情の物語

The Lord of the Rings: The Fellowship of the Ring
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●こんなお話

 めちゃ凄いパワーを持ってる指輪を悪い存在が狙うので火山に捨てに行こうとする人たちの話。

●感想

 最初は、強大な力を持つ指輪についての長めのナレーションから始まり。あらゆる種族や存在を誘惑するほどの力を秘めたその指輪をめぐって、過去に戦争が起きたという背景が丁寧に語られていきます。ファンタジーの世界観を理解するには重要な導入で、ここで物語のスケールの大きさがしっかり伝わってきました。

 そこから物語はホビットの村へと移り、魔法使いが主人公たちの元を訪れる。主人公のホビットは、おじさんから強大な力を持つその指輪を譲り受けることになり、世界の平和のために指輪を捨てる旅へと出ることになる。魔法使いは別の先輩魔法使いに相談するが、まさかの裏切りにあい、監禁されてしまう。

 主人公は同じホビットの仲間たちと一緒に村を出て旅に出る。道中で魔法使いと合流するはずの村に着くが、魔法使いは来ない。代わりに、正体不明の剣士に助けられ、敵から逃げることに。だが、追手に襲われ主人公は傷を負ってしまう。エルフの国で治療され、なんとか回復する。

 その後、人間・エルフ・ドワーフといった異なる種族が集まり、指輪を誰が捨てに行くかで議論になる。揉めた末に、主人公が自ら立候補し、仲間たちもそれぞれ志願して「旅の仲間」が結成される。

 一方で、敵も次々に軍を動かしはじめ、不気味な雰囲気が漂い始める。旅の途中では大雪に見舞われたり、ドワーフの古代の鉱山に立ち寄ると、そこはすでに敵に襲われた跡で、壮絶な戦闘が始まる。炎の魔物のような存在との戦いで、魔法使いが崖から落下してしまい、仲間たちは深く落ち込む。

 さらに旅の終盤、人間の仲間の1人が指輪の力に誘惑され、主人公に襲いかかる。これにより、主人公は1人で指輪を捨てる覚悟を決める。そこに敵の軍勢が現れ、激しい戦闘が起こる。ホビットの仲間がさらわれ、仲間の人間は戦死。最終的に、主人公とホビット仲間の2人だけが指輪を捨てに行くことになり、残りの仲間たちは誘拐されたホビットを助けるために行動を開始。物語はここで一区切り。

 映像や美術、衣装、背景に至るまで、どのシーンも非常に丁寧に作られていて、まるで中つ国が実在するかのようなリアルさを感じました。登場キャラクターたちの存在感も圧倒的で、ファンタジー世界の中で彼らが確かに生きているという感覚を強く味わえます。敵であるオークやウルク・ハイもヴィジュアルがかなり怖くて印象的。

 物語の構成としては、旅をしながら休憩し、また移動するという単純な流れではありましたが、その繰り返しの中で少しずつ仲間たちとの関係や葛藤が描かれていくので、3時間という長さでも飽きずに楽しめた1本でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2009/02/18 DVD 2022/10/02 Amazonプライム・ビデオ

監督ピーター・ジャクソン 
脚本フラン・ウォルシュ 
フィリッパ・ボウエン 
ピーター・ジャクソン 
原作J・R・R・トールキン 
出演イライジャ・ウッド 
イアン・マッケラン 
リヴ・タイラー 
ヴィゴ・モーテンセン 
ショーン・アスティン 
ケイト・ブランシェット 
ジョン・リズ・デイヴィス 
ビリー・ボイド 
ドミニク・モナハン 
オーランド・ブルーム 
クリストファー・リー 
ヒューゴ・ウィーヴィング 
ショーン・ビーン 
イアン・ホルム 
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