映画【ラストエンペラー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 激動のラストエンペラーの生涯を描いた話。

●感想

 戦犯となった溥儀が少年時代から回想して、清朝の皇帝に即位するところ始まりその後満州国の皇帝になっていき最後は戦犯となり庭師として余生を過ごすという激動の人生を描いていきます。
 
 何と言ってもヴィットリオ・ストラーロさんの流れるようなカメラワークと荘厳で豪華な紫禁城の映像美に圧倒されます。
 子ども時代は紫禁城の外へ出ることが許されず城内の中でも自由が許されない生活。そんな中、乳母のアーモが唯一の心の支え。
 中国国内で革命が吹き荒れる中、イギリス人家庭教師を雇って西洋文化を学んでいく。メガネをかける、弁髪を切る、というだけで一大事なのが笑ってしまいました。

 そしてクーデターで紫禁城を追い出されて天津で日本軍の庇護を受けて優雅に暮らすけど、奥さんがアヘン中毒になっちゃって。この奥さんの末路の悲しすぎること。
 満州国の皇帝となるけど、事実上は日本の傀儡政権で、東京を訪れている間にこれまた大変なことになって……。

 権力のない清朝の皇帝となって、満州国でも日本軍に利用されて、ソ連に捕まってしまって。10年の刑期を終えて出てきて、庭師として過ごす晩年。
 豪華絢爛な皇帝時代より、ひっそりと暮らした庭師のほうがよほど幸せそうに見える映画でした。

 中国人全員英語で喋るという不思議な映画ですが、坂本教授のオリエンタルな音楽も素晴らしくて長い上映時間も気にならなかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2013/10/14 DVD

監督ベルナルド・ベルトルッチ 
脚本マーク・ペプロー 
ベルナルド・ベルトルッチ 
出演ジョン・ローン 
ジョアン・チェン 
ピーター・オトゥール 
イン・ルオ・チェン 
ヴィクター・ウォン 
デニス・ダン 
坂本龍一 

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