映画【大病人】感想(ネタバレ)

The Last Dance (1993)
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●こんなお話

 末期がんの主人公と周りの人たちの話。

●感想

 伊丹監督作らしい病院ウンチクがたくさん入って面白い内容ですが。主人公がわがままの人で終始進むので、最後の最後で映画を完成させるために延命治療をせずに運命を受け入れて映画を完成させようとしますが。いかんせん、途中に病室で不倫相手と結ばれるシーンがあったりして嫌な気持ちになりました。
 むしろ死は敗北と考えていた津川雅彦さん演じるお医者さんが、延命治療せずに患者の自由に残りの人生を楽しませるという決断をする成長物語として魅力ある話だったと思います。

 突然挿入される自殺未遂をした主人公が見る臨死体験の映像なんかはインパクトあって強烈なイメージシーンでした。
 劇中劇の長さも気になりました。そんなに必要なのか? ってくらい延々と映されていて戸惑いました。

 主人公は、家族や友人達に看取られて最期を迎えますが。相当、幸せな最期だなぁと。こんな風に最期を迎えるのは珍しいのではないかというくらい主人公にとってはハッピーエンドだったと思います。

 もっと死の観念的なものより、伊丹監督らしい病院の裏側を描いた喜劇を見てみたかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/08/07 DVD

監督伊丹十三 
脚本伊丹十三 
出演三國連太郎 
津川雅彦 
宮本信子 
木内みどり 
高瀬春奈 
熊谷真実 
三谷昇 
田中明夫 
村田雄浩 
渡辺哲 
南美希子 
清水よし子 
左時枝 
高橋長英 
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