映画【透明人間】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 もしも彼氏や旦那さんが束縛男でストーカーでもしも透明人間だったら…な話。

●感想

 冒頭、台詞もなく主人公が豪邸から脱出したいらしいというスタートからなかなかの緊迫感でした。透明人間というばかばかしい設定を大真面目に全編緊張感ある作風がよかったです。主人公だけが透明人間が襲ってくると信じていて、その他大勢が誰も信じてくれずに主人公がおかしな人間だと思われてしまう。透明人間なので映像としては何も映っていないのに怖い不気味というのが伝わってくる見せ方が素晴らしいです。

 ただやっぱり透明人間がいざ襲ってくると、やられる人間が1人でやられたふりしているのかな? 全員緑色のタイツ姿の相手役ともみ合っているのかな? と映像を見ていて撮影の裏側を想像してしまって笑いそうになるというアクションシーンでした。

 透明人間の設定のスーツみたいなのが出てきたとたんに「アベンジャーズ」的なキャラクターになってしまってこれまたニヤニヤしてしまうという緊張感なスリラーものとしてはいかがな設定だと思いました。

 主人公と一緒に住む警官との関係が「親友だ」みたいな台詞だけで、娘もいるのに他人を一緒に住まわせるという関係性ってなんだろう? と考えてしまう設定だったり、透明人間側の設定とかも特に説明なく終わっていくのでエンタメ映画としてフラストレーションがたまる終わり方なのも残念でした。

 主人公だけが透明人間の存在を信じて、誰も信じてくれないモノなジャンルとして、主人公がどんどんと追い詰められ行く姿を楽しく見ることはできた映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/07/10 TOHOシネマズ川崎 2021/04/01 Amazonプライム・ビデオ

監督リー・ワネル 
脚本リー・ワネル 
原案リー・ワネル 
出演エリザベス・モス 
イドリス・ホッジ 
ストーム・レイド 
ハリエット・ダイア- 
マイケル・ドーマン 
オリヴァー・ジャクソン=コーエン 
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