映画【肉弾】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　1人の兵士の話。

●感想

　戦争の馬鹿ばかしさを岡本喜八監督らしいユーモアでくるんだ作品でした。

　特攻隊に任命されて、最後の自由時間を過ごすあいつですが。出会った少女のために死ぬと決意するその悲しさ。

　どんな苦しい状況でも、生き抜かなきゃいけないというのがあらためて思いました。笠智衆の台詞が印象的です。
　コミカルな映像に仲代達矢の淡々としたナレーションがかぶさると、笑ってしまうから凄いです。

　前半がユーモアたっぷりの方向ですが、後半は一転、ちょっと長く感じてしまいました。何も動かなくなり停滞感いっぱいになってしまったのが残念でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/11/26　DVD