映画【地獄の警備員】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 新入社員としてやってきた主人公。世間では力士が兄弟子と愛人を殺害したけど精神鑑定で無罪になったとかうんぬんのニュースが流れている。主人公と共に新しい警備員もやってくるけど……な話。

●感想

 主人公が新しく入った会社の人物の紹介があり、そこでこの会社の人たちがひと癖もふた癖もありすぎな人たちなのが凄いです。主人公の上司なんか完全に首になりそうなセクハラをやっちゃったりします。

 観客からしたら新入りの警備員はどう考えてもニュースになってる殺人犯で、何故この会社に警備員として配置されているのかとかわからないです。しかも殺人をする動機も描かれない。一応問いかけられますが、「それを知るには勇気がいる」的なことを言い返すという動機なき殺人。
 この警備員は上司を殺害して、先輩警備員をしもべにしちゃう。主人公にちょっかいを出す社員を殺害しちゃう。目撃されて殺害しちゃう。と、どんどんと社員を血祭りに上げていきます。

 この映画の面白さは殺人シーンで、被害者の方々は結構しぶとくていろんなバリエーションで殺されていくのが凄いです。個人的にはロッカーに入れられて、体当たりされてロッカーごと潰してしまうとか新鮮でした。

 バブルな時代の映画だので、閉じ込められケータイがないので外に連絡できず。都会なのに孤立してしまう。社員を守る存在の警備員が殺人鬼。という設定は面白いですが、いかんせん画面が暗くて何が映っているのかわかりにくいところが多くてモッタイナイ映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/04/13 DVD

監督黒沢清 
脚本富岡邦彦 
黒沢清 
出演久野真紀子 
松重豊 
長谷川初範 
由良宜子 
大杉漣 
緒形幹太 
諏訪太朗 
田辺博之 
大寶智子 
内藤剛志 
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