映画【ドラゴン・タトゥーの女(2011)】感想

☆☆☆☆

●こんなお話

 スウェーデンの大富豪ファミリーの疾走した娘さんを探すジャーナリストとドラゴンタトゥーの女の日常を描きつつ魅力的に見せていく2つのストーリーが絡み合う話。

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログから

●感想

 複雑に絡み合った人間関係を一つ一つ解いていくミステリーものの王道の話で、真実を単純に追究していくダイエル・クレイグ演じるジャーナリトは魅力的で良かったです。肝心なところでずっこけてピンチになったり、怪我して痛がったりするのも人間的で面白かったです。

 ただ、タイトルにもなっている主人公・リスベットの描かれ方はイマイチいただけなかったです。彼女の背景、今いる環境等を説明するには相当な時間をかけないといけないと思いました。あんなインパクトある見た目で、人と距離を保って生きていて、更に後見人がいないとダメだという序盤の説明は興味を持ってみることができました。更に1回見たり聞いたりしただけで全て覚えてしまう能力も備わっている模様。

 物語の中盤までは、ジャーナリストが事件の捜査とリスベットの日常が交互に描かれますが。中盤から2人が協力して捜査することになります。そして、何とか事件を解決しますが。更にここから物語は30分ほど使われて、ジャーナリストのためにリスベットがある行動をとるのに時間を使われますが。一体、いつ恋する乙女になったのか? 全くわかりませんでした。前半で描かれていた、あの小さい体で豚ヒゲレイプ野郎にとんでもないことされるのにも耐え。バイセクシャルな一面を見せていた彼女が、普通の女子のような行動をとるきっかけがなんだったのか? 他の人物には心を許さないけど、ジャーナリストには心を許してしまう理由が全くわかりませんでした。突然、始まるベッドシーンに戸惑うばかりでした。それもあれは、単純に快楽を求めてやっていると思ってましたが。恋の気持ちとしてやっていたのか。
 このリスベットというキャラクターに感情移入させる作りにするなら、ジャーナリストの目線を観客と一緒にしてリスベットを見る作りにしないとダメだと思いました。それか映画全体でリスベットを描いていくか。この映画は、後者でやっていましたが。失敗に終わってると思います。だったら、殺人事件をなくして。人に心を許さない女性が、いかにしてお互い信頼関係を築いていくのかというのを描かないとエピローグ30分は長すぎたと思いました。

 それに、富豪一族の登場人物が多くて。依頼主が「あっちに住んでるのは○○」「こっちに住んでるのは○○」と全部台詞で一気に説明してしまうため、途中から「もうわからないっす」と思ってしまいました。主人公も「覚えられない」とぼやいてましたし。もっとわかりやすく面白く説明する工夫をしてほしかったです。

 とはいえ、オープニングクレジットからスタイリッシュでお洒落ですし。映画全体も、どこかお洒落感漂うものでよかったと思います。事件そのものも面白かったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/02/18 TOHOシネマズ南大沢

監督デビッド・フィンチャー 
脚本スティーブン・ザイリアン 
原作スティーグ・ラーソン
出演ダニエル・クレイグ 
ルーニー・マーラ 
クリストファー・プラマー 
スティーブン・バーコフ 
ステラン・スカルスガルド 
ヨリック・バン・バーヘニンゲン 
ロビン・ライト 
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