●こんなお話
若者たちがめちゃ怖い一家に襲われる話。
●感想
メキシコ旅行を終えたエリン、恋人のケンパー、モーガン、ペッパー、アンディの5人は、ワゴン車で帰路を走っていた。人気のないテキサスの田舎道を進む途中、彼らは路上をさまよう女性を発見し、放っておけず車に乗せる。女性は極度に怯え、まともに会話が成立しない状態だったが、突然「その道は危険だ」と叫び出し、隠し持っていた拳銃で自らの頭を撃ち抜く。
突然の自殺に混乱した一行は、警察へ連絡するため近くのガソリンスタンドへ向かうが、保安官は不在で別の場所にいると告げられる。手がかりを求めて周囲を探索する中で、不気味な雰囲気を漂わせる一軒の家を見つける。ケンパーは一人で中へ入り様子を探るが、奥から現れた大男にハンマーで殴られ、そのまま連れ去られてしまう。
異変に気づいたエリンが後を追うが、ケンパーの姿は消えていた。 アンディ とともに捜索に向かうが、家の主と思われる男はアンディの立ち入りを強く拒む。アンディは窓から侵入するが、直後にチェーンソーを持った大男が現れ、足を切断され捕らえられる。
一方で車に残っていたモーガンは、通りかかった保安官に助けを求めるが、逆に銃を突きつけられ連行される。この保安官は一家と結託しており、すべてが仕組まれた罠だったことが明らかになる。ペッパーも車で待機中にチェーンソーに襲われて命を落とす。
エリンは逃げ延びる中で、追ってくる大男の顔がケンパーの皮膚を剥いだ仮面であることに気づく。やがて彼女も捕まり、薬品を嗅がされて意識を失う。目を覚ますと、そこには狂気に満ちた家族が集まり、保安官も含め全員が一体となって人間を狩る存在であることが判明する。
絶体絶命の中、家族の少年ジェディディアがエリンに同情し、逃げ道を示す。エリンはその助けを頼りに脱出を試み、途中で瀕死のアンディや拘束されたモーガンを発見する。エリンは追撃を受けながらも必死に逃げ、ついに外へ出ることに成功する。
レザーフェイスは執拗に追い続けるが、エリンは反撃して負傷させ、通りかかったトラックに助けを求める。しかしそのトラックも安全とは言えない方向へ進もうとしたため、エリンは隙を見て降車し、誘拐されていた赤ん坊を抱えて別の車を奪取し、その場から離脱する。彼女は唯一の生存者として、惨劇の現場から逃げ延びておしまい。
映像のスタイリッシュさがまず印象に残ります。広がる乾いた風景と、屋敷内部の湿った空気感の対比が非常に巧みで、画面全体から異様な不安がにじみ出てくる作りになっていました。視覚的なセンスだけでも引き込まれる力があり、序盤から作品世界に没入しやすいです。
物語は偶然の親切から一気に地獄へ転がり落ちていく構成で、逃げ場が徐々に塞がれていく展開が非常に強烈です。助けを求める先にいるはずの人物たちが次々と異常な存在であることが判明していく流れは、精神的な圧迫感が強く、観ている側にも息苦しさを与えてきます。
特に保安官の存在は印象的で、本来なら頼るべき相手が最も危険な存在であるという構図が恐怖を一段引き上げています。暴力性だけでなく、じわじわと追い詰めるような言動が続くため、緊張感が長く持続する作りになっています。
レザーフェイスの描写も非常にパワフルで、巨体とチェーンソーの組み合わせが圧倒的な存在感を放っています。単純な怪物というよりも、理不尽そのものの象徴のような怖さがあり、画面に現れるだけで空気が一変します。
仲間が次々と失われていく展開は重く、救いの少ない内容ではありますが、その分サバイバルとしての緊張感は非常に高いです。終始安心できる場面がほとんどなく、逃げ切れるのかどうか分からない不安が続く点は、この作品の大きな魅力の一つだと感じました。
ブラックな残酷描写と絶望的な状況が重なり合うことで、強烈なインパクトを残す一本です。ホラーやスリラーが好きな方であれば、最後まで引き込まれる体験ができる作品だと思える1作でした。
☆☆☆☆
鑑賞日:2012/06/23 DVD 2026/04/26 DVD
| 監督 | マーカス・ニスペル |
|---|---|
| 脚本 | スコット・コーサー |
| トビー・フーパー | |
| 原作 | トビー・フーパー |
| 出演 | ジェシカ・ビール |
|---|---|
| ジョナサン・タッカー | |
| エリカ・リーセン | |
| マイク・ヴォーゲル | |
| エリック・バルフォー | |
| デイヴィッド・ドーフマン | |
| R・リー・アーメイ |


