●こんなお話
大富豪と若きカメラマンがアラスカの極寒地帯で遭難して、疑心暗鬼になりながらもサバイバルしていく話。
●感想
大富豪ゆえに疑心暗鬼になっている主人公とその富豪の若き妻と不倫しているカメラマンが遭難してしまう。脱出するために大富豪のサバイバルうんちくをもとに動き出すけれど、アタックしてくる熊がいたりして…という。何といっても襲ってくる熊ちゃんの迫力が凄くて、モノホンの緊張感がやっぱりCGとかとは違う味わいがある素晴らしいアニマルアクターでした。
サバイバルもののベースがありつつ主人公同士が女性をめぐってトラブルになっていて、カメラマンが大富豪を殺害しようとしているという愛憎劇も組み込んでいました。
どうやって危機を突破していくかという面白さは大富豪のうんちくを聞きつつ、熊に襲われたりしつつ楽しく見ることができましたが。いまいち時間経過とかがつかみにくいうえにどうしてそこまでのサバイバル能力があるのかがよくわからず、一応サバイバル本みたいなのを最初に読んでいる描写貼りますが、熊をやっつけたらすぐに毛皮を着て防寒グッズにしていて、どうやってさばいたんだろう? など気になってしまいました。
それに愛憎劇の部分も主人公が奥さんに対する気持ちや不倫相手のカメラマンがどう思っているのかという日常のパートが少なすぎるため、本筋のサバイバル部分が始まってから実は不倫していまして…とわかってからお互いがどういう気持ちなのだろうというのがわからないので、盛り上がりに欠けました。
ハリウッド版の八甲田山的な楽しさがある映画でよかったです。
☆☆☆
鑑賞日:2020/11/07 テレビ東京
リンク
監督 | リー・タマホリ |
---|---|
脚本 | デイヴィッド・マメット |
出演 | アンソニー・ホプキンス |
---|---|
アレック・ボールドウィン | |
エル・マクファーソン | |
ハロルド・ペリノー | |
L・Q・ジョーンズ |