映画【海底軍艦】感想(ネタバレ)

Atragon (1963
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●こんなお話

 海底の古代のムウ帝国が地球を圧倒的科学力で支配しようとするので、日本海軍の生き残りが開発した海底軍艦で戦う話。

●感想

 日本のSF活劇としてめちゃくちゃ楽しい90分でした。轟天号のドリルのついたデザインも最高で、轟天号が地中を進み水中から盛り上がって登場するところとか最高の特撮でした。

 そして、何といっても田崎潤さん演じる神宮司大佐のかっこよさったらなくて、最初は日本海軍復興のためにとムウ帝国に対峙するのを拒むけれど。最後の最後で「さて、でかけますかな。錆びていた鎧を着ていた」とさりなげなく元上官に話しかけるところが熱いです。

 冒頭から主人公たちが撮影をしていると水中から何やらな謎の人物が現れてさらおうとしてくるツカミから最高でした。そこからムウ帝国が世界に脅迫フィルムを送付するという手順も笑えてよかったです。その後、世界各地を圧倒的科学力で破壊したらしいというのが新聞の報道でわかりますが、このムウ帝国、科学力を持っているのに衣装は原住民的なのもよかったです。マンタという守護神、怪獣を持っていて、マンタのデザインもかっこよかったです。

 ムウ帝国打倒のために、どうやらかつて潜水艦で反乱して消息不明だった神宮司大佐が轟天号なる新兵器を開発しているらしい、ってんで元上官の海軍少将を連れて神宮司大佐がいるらしい孤島へと向かう。そこで轟天号の試乗運転を行ったり特撮も盛り上がりました。その後、簡単にムウ帝国人に爆破されたりするのも笑えました。

 ムウ帝国の女王も捕虜の主人公に簡単に捕まって人間側に連れてかれるというおっちょこちょいっぷりがよかったです。最後にマンタを簡単に凍らせて、ムウ帝国の動力源に突入する轟天号。突入部隊がムウ帝国人を凍らせて破壊活動するのも楽しかったです。

 日本のSF特撮のロマンが詰まった作品だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2020/11/06 Amazonプライム・ビデオ

監督本多猪四郎 
特技監督円谷英二 
脚色関沢新一 
原作押川春浪 
出演高島忠夫 
藤山陽子 
小泉博 
上原謙 
藤木悠 
佐原健二 
田崎潤 
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