映画【荒野の渡世人】感想(ネタバレ)

The Drifting Avenger
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●こんなお話

  両親を殺した相手を探すリベンジの旅をする健さんの話。

●感想

 オープニング、荒野を走る馬車のカットは西部劇らしい雄大さで期待の高まるファーストシーンでした。ここがこの映画の1番盛り上がったところで、後はひたすら下降線をたどっていってしまいました。

 そもそも主人公の高倉健さんがハーフに全く見えないのが痛いです。そこは、目をつむったとしても師匠的な老ガンマンと出会いますが、拳銃をマスターするのが日本刀の居合い抜きの呼吸と一緒って……。本当ですか? という理論でした。

 話も5人の相手を順番に復讐を果たしていくというものだったら、楽しめたと思います。それも、それぞれ工夫を凝らしたアクションシーンを展開していくというものだったら。でも、結構あっさりと仕留めていってしまうし。アクションもアクションとして成立していないというか。殴り合いのアクションなんて、ただ揉みあってるようにしか見えなかったです。
 クライマックスの銃撃戦も、撃たれる人が撃たれたぁ! という感じでバンザイをして倒れていくのも勘弁してほしかったです。
 そして、黒ずくめのガンマンが凄いガンマン風に見えますが。全く凄そうに見えないっつう。せめて、高倉健さんに釣り合う有名な役者さんを出して欲しかったです。

 ストーリーも、中盤からカタキ役の奥さんと子どもとの交流にシフトしていき。親しくなった子どもが、殺す相手の息子で。そいつを殺してしまい、息子から恨まれるというものでしたが。最後の最後まで、主人公を恨む子どもでしたが。最後の終わる1分くらいで心変わり。一体、いつ気が変わったのかわからないスピードでした。ただ、いじけてたのか……。
 そしてまさかのエンディングが『シェーン! カムバック!』とそっくりっつうのには苦笑いでした。

 とはいえ、日本刀をオーストラリア人に斬りつける健さんはカッコよかったのでよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/09/25 DVD

監督佐藤純彌 
脚本石松愛弘 
出演高倉健 
ケネス・グッドレッド 
モーリン・サリバン 
ケブン・クーニィー 
ロン・リー 
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