映画【ドアマン】感想(ネタバレ)

the-doorman
スポンサーリンク

●こんなお話

 元海兵隊がドアマンとして勤務したマンションで強盗団が襲ってきて戦う話。

●感想

 冒頭に主人公が大使を護衛するときに武装勢力に襲撃されて頑張るけれど大使を殺されて負傷するトラウマのツカミがあって、ここの銃撃戦からしてカット割りが細かくカチャカチャしていて見にくくてあまり盛り上がらないツカミでした。そこからトラウマに苦しめられてフラフラしていたところをおじさんの口添えでドアマンとして働くことになる。

 話自体は「ダイ・ハード」の構成で、主人公がいる誰もいないビルに高価な絵画が隠されていると武装勢力が乗り込んでくる。この本筋が始まるまでの1幕目が結構長くて90分の短い上映時間が長く感じて鈍重で早く始まらないかなというダラダラさが残念です。この武装勢力が乗り込んできて、ジャン・レノの背中を追いかけて振り向いてからの「シャルウィービギン」という決め台詞を言うところはかっこよかったです。

 北村龍平監督作品らしい面白いアクションシーンとかはあまりなくて、銃撃シーンもミリタリーものとしての迫力も低予算のためか少なく物足りなさが多めでした。それに格闘シーンもカチャカチャした画面や編集で何が起こっているのかわかりにくかったです。「あずみ」でもやっていた縦回転のカメラワークとかもただ見にくいだけの映像でした。

 マンションの中の美術やデザインも何の面白さもなく、暗くて狭いところを動き回っているだけで主人公が逃げつつ迎撃する面白さもなく残念でした。

 ジャン・レノ演じるボスもただ部屋で酒を飲みうんちくを語って座っているだけの省エネ演技でした。全く悪のカリスマ性はなかったです。 

 結局、ドアマンというタイトルの意味がほとんどなく別にドアマンである必要は一切感じられず、エグゼクティブプロデューサーが大量にクレジットされてるのだけ印象に残る映画でした。

☆☆

鑑賞日:2021/07/19 シネマカリテ

監督北村龍平 
脚本リオール・シェフェッツ 
ジョー・スワンソン 
デヴォン・ローズ 
出演ルビー・ローズ 
ジャン・レノ 
伊藤英明 
アクセル・ヘニー 
ルパート・エヴァンス 
タイトルとURLをコピーしました