映画【デッド・ドント・ダイ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 アメリカの田舎町で死者が甦って大変なことになる話。

●感想

 ジム・ジャームッシュ監督作品常連の豪華な役者さんたちがのんびりとした空気感、雰囲気でゾンビたちに襲われていくという。どんどんと広がっていく世界観がぶっ飛んでいてなんでもありな映画でそこが楽しさを感じるポイントとなる内容でした。出演者の名前を見るだけでニコニコしてしまう作品です。

 ただ、そこが飲み込めないと終始クエスチョンマークが続いたまま100分間という長さが体感時間がもっと長くなる映画でした。アダム・ドライバーが「この映画の主題歌だ」とCDを流したり「悪い結末になる。自分は台本を読んだから」と自分が映画のキャラクターだと理解しているというギャグを続けますが、それも笑っていいのかどうなのか戸惑う設定でした。

 都会からやってきた若者3人組とか病院を抜け出す子どもたちとか、正直あまり意味がないのではないかというキャラクターとかもいて残念でした。

 葬儀屋さんのティルダ・スウィントンさんがカクカクした動きが不思議だなと思っているとサムライソードさばきを見せてくれてそこは楽しいですが、群像劇のスタイルでそれぞれのキャラクターがその場その場で対応していくだけなので、つながりが見えにくくてストーリーとして盛り上がりにくい。ジム・ジャームッシュ作品の雰囲気とゾンビ映画の定型が食い合わせが悪いのではないかと思える映画でした。

 そして、スティーブ・ブシェミさんがだいぶおじいさんになっているのが驚き、遠くの方で退場していくのが残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/06/08 TOHOシネマズ川崎 2021/04/19 WOWOW

監督ジム・ジャームッシュ 
脚本ジム・ジャームッシュ
出演ビル・マーレイ 
アダム・ドライバー 
ティルダ・スウィントン 
クロエ・セヴィニー 
スティーヴ・ブシェミ 
ダニー・グローヴァー 
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ 
イギー・ポップ 
セレーナ・ゴメス 
トム・ウェイツ 
ロージー・ペレス 
サラ・ドライバー 
RZA 
キャロル・ケイン 
オースティン・バトラー 
ルカ・サバト 
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