映画【The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 太平輪号沈没に巻き込まれるクロッシングパート1の人たちの話。

●感想

 国共内戦が激しくなって本土から台湾へ避難する人たちがあふれかえっている。台湾人医者は弟が政治活動にのめり込んでいくのが心配。そして日本人の恋人のことを回想。愛する人を探す看護師は今日も会えずに売春をやってお金を稼いで台湾行きの船の切符を買おうとする。軍人の奥さんは軍人との思い出を回想したり。

 そして基隆へ目指す船にみんなが乗り込んで交錯する。そして灯火管制をしている中、他の船と激突して大丈夫だと走り出すけど、やっぱり穴が開いていて船が傾いて沈没。何とか生き残ってもみんなで救命胴衣とか奪い合って主人公たちが何とか逃れる。そして数十人だけ助かって、軍人の命令を受けて日記を奥さんに渡す任務を守る部下がいたりしておしまい。

 クライマックスとなる沈没シーンはさすがの迫力で大勢の人たちが海に投げ出され沈んで行く様子はスペクタクル感いっぱいで凄いシーンでした。事故の開始がいきなりすぎるのも笑ってしまうものでした。そして男たちが女子供を押しのけて生きようとする醜さもしっかりと描かれてます。主人公たちの人生がクロスしていって、船の上で交差していくのも構成として面白く見ることができました。

 ただ映画作品としては2作に分ける必要があったのかというくらい1作目の使い回しが多くて、印象として2割から3割くらいは1作目の映像が回想で挿入されて、しかもただの説明なので結構退屈な時間が多かったです。それにジョン・ウー監督は戦争シーンや銃撃戦は描くのは得意ですが、メロドラマに関してはやっぱり古臭くて、スローで音楽を流して心の声が聞こえてきてという繰り返しでしかもそこに出てくるのが1作目の映像だったりするので男女の恋愛劇、悲恋としての面白さがあまりなかったです。それにベッドシーンとかも見せ方が全く面白くなくて、事務的に描かれているのも面白くなかったです。

 とはいえ、ジョン・ウー監督作品は男の映画というイメージでしたが、特に2作目は女性たちの強さが印象に残って、戦争や沈没事故に巻き込まれても必死に生きていくという女性たちの姿が印象的で意外な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2019/10/20 DVD 2023/09/27 U-NEXT

監督ジョン・ウー 
脚本ジョン・ウー 
出演チャン・ツィイー 
金城武 
ソン・ヘギョ 
ホアン・シャオミン 
トン・ダーウェイ 
長澤まさみ 

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