映画【百年の時計】感想

☆☆☆

●こんなお話

 老芸術家と彼を支えようとする若い女性の話。

●感想

 香川県の琴電をモチーフにした映画でご当地映画ですが、ただたんに香川よいとこ1度はおいでよという宣伝だけにとどまっていない映画だったと思います。

 香川に有名な芸術家を役所の女性が大回顧展をしようと招くところから物語は始まります。
 ところがこの芸術家、いきなり失踪したりキャバクラで大騒ぎしたりして、しかも回顧展をキャンセルしようとする傍若無人っぷり。そんな態度に主人公も嫌気がさす。
 けれど、2人を繋ぐのは切り絵でそこから、芸術家が自分が持ってる懐中時計の持ち主を探してほしいというところから本筋が始まる。

 そこから1960年代に話は飛び、芸術家が懐中時計を手に入れるまでのある女性との出会いがあり恋があり、けれどもそれは結ばれぬ恋で……。という。
 このキーとなる女性を中村ゆりさんが演じていますが、素晴らしい存在感でした。

 時計のルーツを探る旅から、後半の展開は芸術家と主人公が琴電を舞台に電車そのものをアートにしてしまおうという。琴電の空いた時間でやるという時の時刻表が笑えました。それに【うどん県、それだけじゃない香川県】という標語も笑えました。
 そしてクライマックスの琴電に乗りながら太平洋戦争から東日本大震災まで、その時代世代の人たちの気持ちが描かれていく。もっともっとハジけてファンタジーな感じにしてもよかったと個人的には思いますが、とてもよかったです。

 そしてクライマックスが終わり、芸術家の恋。それと主人公の恋がどうなるのか描かれますが、ここら辺はオマケなのかなと思いました。
 なんやかんやありますが、1番カッコよかったのはミッキー・カーチスさんと井上順さんがギターとハーモニカでセッションしてるところがカッコよかったです。
 車窓の流れる景色と人間の気持ちの流れ時間の流れを丁寧に描いていて楽しめる映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/06/01 テアトル新宿

監督金子修介 
脚本港岳彦 
出演木南晴夏 
ミッキー・カーチス 
中村ゆり 
木内晶子 
鈴木裕樹 
近江陽一郎 
岩田さゆり 
馬渕英俚可 
池内ひろ美 
青山草太 
小林トシ江 
桜木健一 
螢雪次朗 
木下ほうか 
宍戸開 
水野久美 
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