映画【砂漠の流れ者】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 街と街の間の砂漠にオアシスを見つけた男が、駅馬車の中継地点として水の商売を始めて自分を裏切った2人組に復讐しようとする話。

●感想

 字の読み書きができないけど自分に親切にしてくれた人には素直に「ありがとう」という主人公がカッコいいです。それでいて、オアシスの土地の権利を得ようと街へとやってきますが。街では生きれない不器用さ。砂漠でしかやっていけないという時代に取り残された男が主人公。
 主人公の仲間になるニセ牧師や売春婦なんかも時代に取り残された人物として描かれてアウトローな映画なのが面白かったです。

 主人公が街へ行って売春婦に出会った時の会話シーンで、やたらと胸元のカットがしつこいくらい何度も挟まれるのが笑えました。久しぶりに出会った女性への性欲が印象的に描かれてました。
 映画全編はコメディタッチで描かれていて笑えるものですが、駅馬車の時代だったのに車が走りはじめてこの映画が寓話として描かれてるのだとわかってしかも主人公のラストがあっけないものでそれが妙に悲しい。水からガソリンへと時代は移行して、自分がいらなくなったんだと悟る。
 世間からはみ出た者たちが、誰もいない砂漠で不器用にずる賢く生きて、ファンタジーな時間を過ごすのを見ていると暖かい気持ちになる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/07/11 DVD

監督サム・ペキンパー 
脚本ジョン・クロフォード 
エドモンド・ペニー 
出演ジェイソン・ロバーズ 
ステラ・スティーヴンス 
デイヴィッド・ワーナー 
ストロザー・マーティン 
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